「どんなことにお金を使いますか?」古市憲寿さんに聞く!(25)
「お金持ちの趣味」には興味がない
「宝探し」のような気持ちで本を読んでいる
出費で多いのは、本と洋服、あとは誰かのプレゼントのために使うお金ですね。
友達の誕生日はできればお祝いしたいので、毎週のように誰かのプレゼントを探している気がします。金額というよりも、本当にその人に似合いそうなものが見つかった時は嬉しいですね。
あと、本は月に何十冊も買いますね。専門書と資料用に買う古書などもあるので、金額的にはそこそこの額になると思います。まあでも、研究者を名乗ってるので当たり前ですよね。それとは別にマンガも月に数十冊は買っています。
若手研究者が博士論文をまとめたような本は、意識的に買うようにしています。若い学者の博士論文って、その時に持ってるリソースをすべて詰め込んだようなものになるから、上手い下手にかかわらず、面白いことが多いんです。
部数が少ない専門書にしか載っていない「面白いこと」ってまだまだあると思うので、宝探しのような気持ちで本は読んでいますね。もちろん、ただ難しく書いてあるだけで、何の発見もないつまらない本もありますけどね。ただ、面白い研究を社会に伝えたいという想いはあるし、それが今はできる立場にあるので、常にアンテナは張るようにしています。
僕自身はいわゆる「お金持ちの趣味」みたいなことには、あんまり興味ないんです。ワインとか葉巻とか、車とか、価格が際限なく高くなるようなものには、なぜか惹かれないんですよね。もちろん、美味しいものを食べられればうれしいですけど、食にそこまで執着もないですし……あ、チョコがあればいいかな。日本には売ってませんけど、ノルウェーの「Freia」という会社のミルクチョコレートは大好物です。
昔は「おしゃれしたいな」っていう気持ちも強かったんですけど、最近はいかに「軽くて楽」かということが気になりますね。もちろん変な服は着たくないですけど、重くて、着るのが大変な服って、結局着なくなってしまいますから。