見たことありますか?幸せの黄色い新幹線ドクターイエロー
ドクターイエローその名も“新幹線電気軌道総合試験車”!
このうち923形は、営業運転に使用されている700系新幹線の車体をベースに製作され、車体塗色は愛称名のとおり黄色をベースに青帯を配したものとなり、いっぽうのE926形は、やはり営業運転に使用されているE3系新幹線の車体をベースにして製作され、塗色はアイボリーをベースに赤い帯があしらわれたものとされています。
このE926形は、愛称名が「East i(イースト・アイ)」となって、「ドクターイエロー」とは、まったく異なった雰囲気を備えていますが、基本的な役割は同じです。
いずれの車両にも、車内には最新の測定機器が搭載されており、線路や架線のごくわずかな位置の狂いを、レーザー光線を用いた測定機器などによって発見し、事故の発生を未然に防いでいます。
あくまでも、事業用の車両であることから運転ダイヤは公表されないまま、「ドクターイエロー」は、およそ10日に一度の割合で全線を走行しています。
目にする機会が極端に少ないことから、「これを見ることがあれば幸せになれる、幸せの黄色い新幹線」ともいわれるようになった車両。
まだ、その存在があまり知られていなかった頃、「黄色い新幹線」が走っていることを目撃したある奥様が、その証拠をご主人に見せるために、改めてカメラをもってひたすら線路の近くに立ち続けていたという噂話がありますが、果たして、お目当ての車両は走ってきたのでしょうか。
今日であれば、その存在はすっかり知れわりましたから、本当に黄色い新幹線電車があるのかどうか、ご夫婦で口論になるようなことはないでしょう。
『新幹線はすごい』より
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