肩書きは自分を「第一人者」に変える!? 自分を「ブランディング」する裏技とは
『仕事人生あんちょこ辞典』の用語「㋷履歴書」の項より
教科書の要点が細かく解説されている参考書のことを「虎の巻」や「あんちょこ」というが、そんな「あんちょこ」の「仕事版」を見事に作り上げたのが『仕事人生あんちょこ辞典』である。バラエティプロデューサーとして活躍する角田陽一郎氏と、広告会社勤務で企業ブランディングに一家言ある作家・加藤昌治氏が編纂した本書から、ここでは「セルフブランディング」についてまとめた話をご披露しよう。
■自分の「肩書き」を作ろう
角田 個別相談会でいろいろ書き方を教えてさ、「自分をブランディングしたほうが楽です よ」って話をしてさ。「バラエティプロデューサー」で名乗ってからだいぶ楽になったって話をしたのね。そうすると、相談してる時に「あなたの肩書きを作りましょうか」みたいになるんですよ。
それで、ある参加者に「お仕事何やってんですか」って聞いたら、「プラスチック関係です」って言うの。「どういうことですか」って聞いたら、要はトヨタとかスズキとかから、「ダッシュボード用に、こういうプラスチックで、こういうクオリティのを求めてます」って依頼が来るじゃないか。来たらその人が「あ、そのクオリティならA社の町工場に頼もう」とか、「B社の町工場に頼もう」ってのをコーディネートしてる仕事なんだって。そういうことやってる人って珍しいから、けっこう仕事が来るんだって。プラスチック関係では、この人に頼めば最適な町工場教えてくれるから。
加藤 フリーな方なの? 企業の一部門じゃないんだ。
角田 もともと企業でやってたけど、今はフリーで、一人でやってんの。面白いでしょ、なかなか。でも、「じゃあ仕事は?」って言ったら「プラスチック関係」としか言えないんだよ。自分はプラスチック作れないし。なので、いろいろ二人で話して、「プラスチック関係」じゃなくて「プラスチックコーディネーター」って名乗れば、と。少なくとも、そういうことやってる人だって分かるじゃん。それで「note 書いたりTwitter やれば」みたいなこと言ったんだ。
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