岸田はなぜ聞く耳を持たないのか。「事実上の増税」インボイス反対集会に集まった人たちの声 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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岸田はなぜ聞く耳を持たないのか。「事実上の増税」インボイス反対集会に集まった人たちの声

インボイス反対集会の参加者に傘を突き刺した男が取り押さえられる

 

◾️インボイス反対集会に男が乱入、事件が勃発

 

 実はイベントの最中に揉め事が起きた。日が暮れかけた頃、会場に現れた一人の中年男性が参加者に向けて傘の先を突き刺す行為をしたのだ。被害者はれいわ新選組の支持者である。男性は通りすがりを装って暴行を働き、女性ひとりが軽いけがを負った。男性はすぐさま取り押さえられ警官から事情を聞かれることになった。

 司会者からも注意事項として報告され、参加者にも伝わったせいか、その後は特に大きなトラブルはなく街宣はつつがなく進行していった。

 

 

◾️全国各地で同時にイベントを開催し約2000人集合

 

 国会前以外でも京都、名古屋、大阪、埼玉など全国20箇所で有志による同趣旨のイベントが開催されており、国会前と同時に中継をする予定であった。しかしながら電波状況が悪くて中継が繋がらなかった。そんな中、電話で京都大学大学院教授の藤井聡と元自民党衆議院議員の安藤裕が電話で登壇(安藤は京都で同イベントを主催)をし、「インボイスは増税である」「弱い者いじめ」と語った。

 最後にSTOPインボイスを立ち上げた小泉なつみさんが挨拶をし、「10月から制度が始まりますが、政治とメディアに声を届けられるのは私達しかいません」と訴えた。

 国会前のイベントが終了してから1週間後(6月20日)には、「インボイス制度について考えるフリー編集(者)と漫画家の会」が衆院第2議員会館前でその場でペンをふるい、絵やコメントでインボイス反対を訴える活動を行った。

 しかしこれだけの声が集まっても、政府与党はインボイス制度を予定通りに実施するという。フリーランスや中小零細企業が極めて追い詰められた状況であるのは変わらない。果たしてこのままでいいのか疑問ばかりが浮かんでくる。岸田文雄の「聞く声」とやらはどこへいったのだろうか。

 

文:篁五郎

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篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

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