なぜテレビのコメンテーターはバカばっかなのか?
炎上を恐れない一言居士ふたりが言いたい放題
中川淳一郎×適菜収 初顔合わせの居酒屋対談
——たしかに中川さんはずっと「デザイン業界死ね」と言ってますよね。一方、適菜さんはコメンテーターに批判的でありながら、ラジオ番組にレギュラー出演していますね。それはなぜですか?
適菜 私は昔からテレビが嫌いだったので、オファーがあっても絶対に出なかったし、人前でしゃべるのも嫌だったので、ラジオも乗り気ではなかった。でも、出ているうちにけっこう楽しくなってきたんですよね。生放送で悪口を言えるのはなかなかいいなと。
中川 まだ降ろされていないのならいいかみたいな話ですよね。
適菜 今は月に一回出ているのですが、昨年あたりに月に二回出ませんかという話になった。そしたら、スポンサーに苦情が入ったらしくて……。
中川 えっ! アンチから?
適菜 「適菜を出すな」と。安倍信者でしょうけど。
中川 橋下徹にも信者がいますよね。
適菜 どっちのほうかはわからないです。それで、今のところ月に一回でやっています。
中川 それはそれで適菜収伝説になるからありだと思いますけどね。
【著者略歴 】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973年東京都立川市生まれ。1997年一橋大学商学部卒業、同年博報堂入社、CC局(コーポレートコミュニケーション局)配属。2001年、サラリーマンとして通用しないと諦めて退社。無職になる。その後、ライター、雑誌編集者を経て、2006年にネットニュースの編集者になる。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『節約する人に貧しい人はいない』(幻冬舎)、『仕事に能力は関係ない』(KADOKAWA)等多数。6月上旬には20代30代読者に向けた世渡り指南書『好きなように生きる下準備』(ベスト新書)が発売予定!
適菜 収(てきな・おさむ)
1975年山梨県生まれ。作家。哲学者。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『日本を救うC層の研究』(講談社)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志・中野信子との共著『脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克』(文春新書)など著書多数。