ワシントン行き機内にて<br />大企業OLからNFLレッドスキンズの<br />チアリーダーになる美女が語る若者論‼︎ |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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ワシントン行き機内にて
大企業OLからNFLレッドスキンズの
チアリーダーになる美女が語る若者論‼︎

VOL.2:アメリカへ立った私。ワシントン行きの飛行機の中で「若者」とは何かと 考えてしまいました。

 もう前しか見れない!

 連載1回目の原稿を「読んだよ!」と、友達からSNSを通じてレスがきました。「(会社を辞めて)不安とかないの?」と改めて聞かれてみても、「まあね」と返す私。それ以上の会話がどうしても続かないような気がして……。というのは、不安で迷っている余裕はどこにもないんです(笑)。
 Washington Redskins Cheerleaders(ワシントン・レッドスキンズ・チアリーダーズ)に入った以上は、悩んでいる暇もないので、とにかく「もう前しか見ないぞ!!!!!」という心境なのです。

レッドスキンズのトライアウト時に撮影しました。彼女たちは仲間であり、ライバルでもあるんです。

 この本、私の今を書いてくれている!

 ワシントンへ向かう飛行機の機内で藤本耕平さんの『「つくす」若者が「つくる」新しい社会』を読み始めました。
 すると、不思議と「この本、私のこと、書いてる!」と何か今の自分の境遇と重なり合い前向きになってきたのです。本との出会いって、今、自分が何を目指し、行動しているのかによって「活字」の吸収力が違うんですね。
 まず、目次を自分の頭で「整理」し始めました。

《目次》

序 章  なぜ、若者は仲間に「つくす」のか

第1章  「自分が主役に」なる環境で育った

第2章  コミュニケーションは「広く、深く、軽く」

第3章  お金より大事なもの

第4章  若者が生き生きと働ける環境とは何か

第5章  恋愛、結婚、家族よりも優先されるもの

第6章  「身近な」ところから「しか」変えられない!

終 章  つくし世代の良さを引き出すために

「つくし世代」と「私」の関連性

 「つくし世代」という言葉はこの本を読むまで知りませんでした。
 1985年以降に生まれた若者世代が「つくし世代」の始まり
 本には、そう書かれています。あまり、世代を意識したことがなかった私ですが、不思議です。本場のプロのチアリーダーになる「今の」私の気持ちが相まって没入できます(笑)。それに、まさか1986年生まれの私もこの「つくし世代」にぎりぎり含まれるとは思いもしませんでした。
 次々に世代の「キーワード」が頭に突き刺さり始めました。
 書き留めメモっていきます。

バブルを知らない世代

 本の一節「バブルを知らない」という記述に妙に反応してしまいました。
 確かにOL時代(つい先日まで)、仕事をしていても、「バブル入社世代(現在の40、50代)」の方々が華々しく20代を迎えていたころと比較すると、私たちの世代は遥かに「地味で」どちらかというと「堅実」。周りの同期を見ても、バブルの頃はいただろう朝まで飲み歩いて出社するような豪快な人はいませんでした。
 良い意味でがつがつしていないというか、仕事に対しても恋愛に対しても。そんなところから草食系なんていうカテゴリーが生まれてきてるのですね。
 これからのチームメイトが文字通り「肉食系」が多い気がします(笑)。

IT化=それは携帯電話から始まった

「つくし世代」をつくった一つの要因にIT化とありますが、私のまわりも中学生の頃にはほぼみんな携帯電話を持っていました
 私も中学3年生の時に親にねだって携帯電話をようやく買ってもらえた記憶があります。メールを通じて友達と頻繁にメールを取り合う。連絡を取らないと不安になる。そんなコミュニケーションの形が生まれたのも携帯が導入されたからこそだと思います。
 あと、懐かしいのは「MIXI(ミクシー)」ですね。ちょうど大学入学前くらいにはやり出して。「Facebook」も大学時代に始めましたが、これらのSNS(Social Network Service)が普及したことにより、人とのつながりの頻度が増えましたし、知り合う人の数も増えました。
 明らかに人間関係の「遠近法」が変わったような気がします。「それな!」と共感できること(笑)として世界どこでもリアルタイムで「同時に」経験できることが増えたし、お家の近所の方はよく知らないのですが、遠いカナダの友だちとかは「太平洋を挟んでも」とても「近くに」いる感じがするんです。
 コミュニケーションするための「距離の克服」と「行動の範囲」その視野が地球の大きさにまで広がったんではないかと思います。そもそも今、私、千代田区の会社ではなくワシントン(現在は機内)にいるんですもんね(笑)。

次のページ「それな!」でつながり合う関係=仲間

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  • 藤本 耕平
  • 2016.04.09