布袋寅泰や手越祐也とのお騒がせ交遊も。国民的未亡人・安倍昭恵について考える【宝泉薫】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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布袋寅泰や手越祐也とのお騒がせ交遊も。国民的未亡人・安倍昭恵について考える【宝泉薫】

 

◾️史上最も長く首相を務めた男が彼女のような伴侶を好んだ理由

 

 その存在感ゆえに、あのモリカケ騒動のようなことも起きた。「私の肩書を自由に利用してください」と公言していた彼女はある意味、いろいろな人につけこまれやすい状況にあり、森友学園にも加計学園にも名誉職を引き受けるかたちで絡んだ時期があることが判明。にもかかわらず、夫が国会で、

「私や妻が関係していたということになれば、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめる」

 と発言したため、事態がますます混迷化してしまった。ファーストレディは「公人」ではなく「私人」であるという閣議決定がわざわざ行われたのも、この騒動のときだ。

 ただ、この国会発言や布袋との浮気騒動への対応などから、夫は彼女の性格や言動をかなり大目に見ていたことが伝わってくる。それどころか、若手の独身国会議員(当時)にこんなアドバイスもしていた。

「うちみたいにピュアなのがいいんだよ。(有権者との交流で感動して)自然と涙を流すんだ」

 ちなみに、その議員とはその後、育休不倫騒動で政治家をやめることになる宮崎謙介だ。

 史上最も長く首相を務めた男が彼女のような伴侶を好んだのは、自分にないものをそこに見ていたからだろう。それはおそらく、何にでも飛びつくようなバイタリティーだ。

 周知の通り、安倍一族は政治家が多く、岸信介(祖父)や安倍晋太郎(父)佐藤栄作(大叔父)あるいは反戦政治家として知られる安倍寛(祖父)などを輩出している。

 これに対し、昭恵の生まれた松崎家は森永製菓と縁が深く、祖父も父も社長を務めた。彼女自身、結婚してからも居酒屋を経営したりしている。いわば、商人の血のようなものに夫は惹かれたのではないか。

 というのも、夫は若い頃好きだった芸能人としてアグネス・チャンを挙げている。1970年代に活躍したアイドルだが、それだけにとどまらず、ユニセフでのボランティア活動や育児をめぐる林真理子との大論争などでも話題になってきた。もとはといえば、香港出身の中国系英国人で、芸能界における華僑のひとりでもある。

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宝泉 薫

ほうせん かおる

1964年生まれ。主にテレビ・音楽、ダイエット・メンタルヘルスについて執筆。1995年に『ドキュメント摂食障害―明日の私を見つめて』(時事通信社・加藤秀樹名義)を出版する。2016年には『痩せ姫 生きづらさの果てに』(KKベストセラーズ)が話題に。近刊に『あのアイドルがなぜヌードに』(文春ムック)『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、最新刊に『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)がある。ツイッターは、@fuji507で更新中。 


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