乃木坂46ニューアルバム『それぞれの椅子』を
衛藤美彩×伊藤万理華×秋元真夏が語り尽くす!【前編】
5月25日(水)に発売された乃木坂46の2ndアルバム『それぞれの椅子』を、個性あふれる選抜メンバー3人が徹底的に解説します♡
秋元真夏
Profile:1993年8月20日生まれ、 埼玉県出身。趣味はお菓子作りという女子力の高さと、持ち前の明るさが魅力。<Type-D>収録「口約束」では、女子校出身者でユニットを結成し、初めての楽曲を披露している。
復帰のときに心に誓った「決心のきっかけ」
ーー今回のインタビューでは、アルバムの新曲の中でも、秋元さんが担当されている楽曲を中心にお訊きしたいと思います。まず『きっかけ』ですが、曲調や歌詞の世界感から初期の乃木坂46、特に『君の名は希望』を思い出す、というファンの方も多いんですよね。実際に歌われてみて、いかがですか?
秋元 乃木坂46だけに限らず、アイドルの楽曲は恋愛に特化したものが多いのが特徴だと思うんですけど、私たちの曲には…『君の名は希望』もそうなんですけど、恋愛っていうよりも自分自身のことを歌っていたりとか、その人の歩んで来た道程のようなものを歌った曲が多くて。この『きっかけ』という曲もそういう歌詞の内容なんですよね。だから、歌詞的にも近いものがあるし、曲調も聴いたときの「乃木坂っぽさ」っていうのが、ぱっと伝わると言う意味では、『君の名は希望』の路線をたどって行くような曲になると思いますね。
ーー何か昔から続く「オリジナルの乃木坂46」を思わせるっていうか…。
秋元 そうですね。
ーー歌詞の中では「決心のきっかけ」というフレーズが出てきますが、真夏さんが乃木坂46で歩んで来た中で、そういう瞬間ってありましたか?
秋元 (乃木坂46に)入ってからですか?…うーん、結構心を決めてやるぞってことは多いんですけど、いつだろう…でも一番は、乃木坂46に活動復帰したとき…4枚目のシングル(『制服のマネキン』)で復帰したときが「決心のきっかけ」かなって思いますね。途中からだったのもあって、入り方がわかんなんくて…急に選抜に選んでいただいたというのもあったので、私の中ではきっと急に受け入れてもらえることは出来ないだろうって思っていたんですよ。なので、たとえ周りが誰も付いてこなくても、最初は時間をかけて認めてもらえるようにしようっていう決心で、負けないように挑んでいたかなって思います。
ーーほかにも「こんな風に心に信号があればいい」っていうフレーズがありますよね。誰かがこっちに行けばいいよって言ってくれたら迷わないのにっていう、自分で選んでいかなきゃいけない大変さというか。前に進むにあたって、こういうときに「信号があれば迷わないのに…」って思うことはありますか?
秋元 結構ありますね!私、優柔不断なのと、人に合わせちゃいがちな性格なので…。大多数の人がAがいいよって言ったらAにするし、Bの方が少なかったらそっちが好きでも選ばないっていうタイプなので…ほんとに道筋を決めてもらったら楽なのになって思うことはすごくありますね。でも、このアイドル活動を通して、そういう道筋をたどってしまうと、誰かと一緒になっちゃうじゃないですか。やっぱり、アイドルって個性が大事で、そういうことを一番求められるお仕事かなって思うので…極力今まであった誰かの道筋…そこをたどりたいっていう楽な気持ちを押さえ込んで、新たな道を造らなきゃいけない。というのはずっと最初から、思っていますね。
ーーそんな中で、自分なりの「アイドル像」というか理想のようなものがあると思いますが、ここだけは他のアイドルに負けない、他の乃木坂46のメンバーの中にも負けない、というのはどんなところですか?
秋元 うーん、何だろうな…でも私、他のメンバーに比べてできないことが多くて。歌もダンスも演技も、特別うまいわけでもなくて、むしろちょっと下手だなって思うぐらいなんですよ(苦笑)。その中でも挙げるとしたら、弄られることが一番多いっていうか、人とのコミュニケーションをとることぐらいはちょっとは自信があるかなって思っていますね。先輩後輩関係なく仲良くしたり。先輩だと思ってもらいたいというのもないので、もうガンガン…後輩からもつっこまれていいよっていう立場で、先輩後輩の壁をなくせる人でありたいですね。
ーーそれは確かに、乃木坂46の中でもオンリー1の立場ですね。
秋元 そうですかね…中間で入ってきたっていうのもあって、はい。
ーーさてもうひとつの選抜メンバー曲の『太陽に口説かれて』。こちらは『きっかけ』とはまた真逆の…。
秋元 全然違いますよね!
ーーちょっと大人なイメージの曲だと思うんですけど、ご自分で歌ってみてどうでしたか?