乃木坂46ニューアルバム『それぞれの椅子』を
衛藤美彩×伊藤万理華×秋元真夏が語り尽くす！【前編】

5月25日(水)に発売された乃木坂46の2ndアルバム『それぞれの椅子』を、個性あふれる選抜メンバー3人が徹底的に解説します♡

芸能・エンタメ 2016.06.06

伊藤　今回の『それぞれの椅子』っていうアルバムのタイトルも、2枚目だからこそこういうタイトルが付けられるというか…。みんながこの１年間で個人個人での活動の幅に広がりが出てきたから、そういう意味も重なってるような気がするんです。そういう意味で、『きっかけ』を聴くと、自分は負けたくないとかあせっちゃうこともあるけど、すごく今の状況的に共感するところが多いですね。あと、同じリード曲でも、『僕がいる場所』っていう前回のアルバムのリード曲と比べると、ずいぶん前に進んだ気がするんですよ。『僕がいる場所』は、自分が死んだらどうなるんだろうっていうところとか…それがまた乃木坂46の持つ文学的なイメージというか、そういう部分もあると思うんですけど、今回はちょっとポジティブになった気がしますね。もっと自分らしく走れば大丈夫だよ、っていうのをこの曲が教えてくれているのかなって思いましたね。

「平均年齢20歳を超えた乃木坂46」だからできる表現が

ーーさて、曲の中にもあるフレーズにちなんで、伊藤さんが乃木坂46で活動してきた中での「決心のきっかけ」ってどんなことでしたか？

伊藤　私自身、自分がやりたいことっていうのは比較的はっきりしてる方なので、かなり早い段階からそういった部分を表現させていただく機会が増えてきて…。個人PVが自分の中や周りの方にも好評いただいたり、それをきっかけに特集を組んでいただいたりした時期に、根拠のない自信じゃないんですけど、「ああ、私って今後こういう方向で進んでいくんだな」って自然に思ったんですよね。それは…決心したというか、徐々に分かってきたっていうほうがしっくりくるかもしれないんですけど、毎回そういう企画をさせていただくたびに思うようになりました。それは自分が考えているものをただ表現するだけじゃなくて、世界観のあるものに自分も入っていく、あるいは憑依していくというか、そういうこともできるようになりたいっていう思いが芽生えてきたように思いますね。

ーー女優さん的というか、クリエイター的というか、いずれにせよかなり表現者寄りな考え方ですよね…。

伊藤　うーん、やっぱり何かを作っていくことが好きなんですよね。全然経験はないんですけど、今後、そういうお仕事をやっていくときに、楽しんでたらいいなって今は思っています。きっといざとなると、すごく考え込んじゃうとは思うんですけど、ああしなきゃこうしなきゃっていうのを頭で考えるだけじゃなくて、やっぱり、その場のノリや一緒に作っていくスタッフさんとの空気感を楽しめながらできることが理想ですね。

ーーそれでは選抜メンバーによるもうひとつの新曲、『太陽に口説かれて』についてもお訊きしたいと思います。こちらは『きっかけ』とは全然違う世界観になってると思いますが…。

伊藤　全然違いますね！今までにない曲ですよね。乃木坂46って、ライブでのジャンルとして幅が広いわけではないので、もっとこういう盛り上がる大人な感じの曲も増えてくると思いますよね。これも2ndアルバムだから出せた曲というか、私もハタチになったし…そう、今、乃木坂46のメンバーの平均年齡がハタチぐらいなんですよ。そんな年齡に合った楽曲だと思います。

ーー確かに、今回のアルバムを通して聴いてみると、乃木坂46全体が少し「大人になったな」っていう印象はありますね。

伊藤　そうなんです！曲が大人になったというか、すごくグループとして成長したと思いますね。

ーー年齡ということで行くと、（秋元）真夏さんたちの『口約束』も内容はちょっとアダルティですよね。

伊藤　女子校を卒業した、そのあとの話にまでなっていますからね…たしかに学生に限定した世界観の楽曲って、今回のアルバムではあんまりなくなった気がしますね。『シャキイズム』とかは完全に学生目線の歌詞だったり、学校を舞台にした話だけど、そういう歌詞も今後少なくなっていくのかなって…。

ーーメンバーの年齢とともに曲が描く年齢も成長して行くって言う…。

伊藤　そう考えると面白いですね。新しい発見ですね。

ーー3rdアルバムとかになったらどうなるか、楽しみですね。

伊藤　わー、どうなるんだろう！…でも今がちょうどいい感じがしますね。ハタチ前後の、こういう雰囲気がぴったりくるというか。

ーーそんな中で、伊藤さんが挑戦したいことってありますか？

伊藤　最近、ストーリー系でちょっとバカっぽい、はしゃいでる感じのMVがないなって思っていて。そういう意味では今回初めて収録された『そんなバカな…』はすごい楽しいんですよ。その場のノリでできちゃうみたいな。みんなのアドリブ力もこの一年でどんどん上がってるので、そういう楽曲をMVでどんどん試したいですね。

ーー最後に、今回のアルバムで象徴的なこととして、今回初めて『乃木坂の詩』が収録されているんですよね。そのことについてはいかがですか？

伊藤　『透明な色』では、カップリングからの収録曲をランキング投票で決めるっていうのももちろん新鮮だったんですけど、この曲が収録されなかったとき、一部のファンの方からはちょっとがっかりされたという声も聞いていたので。でも新しい挑戦をした今回のアルバムを順番に聴いていって、それで最後の『乃木坂の詩』がある、そこで初心に戻れるという意味で、今回収録された意味があるのかなって今は思います。この曲で、聴いていただいたみなさんにも、私たちと一緒に、昔の乃木坂46の活動やそのときの出来事を思い出していただけたらうれしいですね。

さて、【後編】ではいよいよ、３人でのクロストークを展開！
新曲以外のシングルやカップリング曲ごとのリリース順に、
当時の思い出とともに振り返っていただきます。

【後編】は6月15日(水)に更新予定です。
お楽しみに！

乃木坂46 2ndアルバム
『それぞれの椅子』
好評発売中！

前作『透明な色』から約1年4ヵ月ぶりとなる2ndアルバム。『命は美しい』『太陽ノック』『今、話したい誰かがいる』『ハルジオンが咲く頃』のシングル表題曲を始め、カップリングやユニット、ソロ新曲を含むバラエティに富んだ作品となっている。

乃木坂46公式サイト：http://www.nogizaka46.com/