Facebookユーザーの10代利用者が45%から27%に減少!
40代男性は47%に増加中!オヤジはそんなに寂しいのか?
「SNSの幸せ投稿を見るとイライラしてくる…」ユーザーにネットニュース編集者・中川淳一郎氏がSNSとのつき合い方を新刊で指南。
いまこそSNSを利用する意味を考えよう。
あなたの人生がすべて紐付けされ、曝される恐怖を知っておけ!
こう語る中川氏はツイッターやブログも盛んにやっている。その真意は何か?
「はい、やってます。理由は、私は現段階ではこうして本(『好きなように生きる下準備』(KKベストセラーズ))を出したり、イベントをやったりするため、告知が必要なんですよ。あとは、自分が書いたネットの記事などにも多数のアクセスが来なくてはならない。そういった時にSNSやブログは良い宣伝のツールになっているのです。
先程「宣伝材料がない人はネットに何も書かないでいい」といった趣旨の話をしました。私はまだ、宣伝材料があるんですよ。だからネットに書いている。もしも宣伝材料がなくなったらサッサとSNSはやめてしまうことでしょう。場合によっては私が書き込んだものすべてを削除してしまうかもしれない。IDは残しておきつつ、「いつか私を思い出して」と思うかどうかといえば、多分思わない。 本当に皆さん、これまでありがとう。皆さんは優しかったです、と今Twitterやブログをやっていると思うことも多い。でも、家族と仕事を直接くれる方々に対してきちんと感謝の気持ちを伝えなくてはいけない。そのためには、ネットでのコミュニケーションにかける時間は邪魔なんですよ。
ネットの場合は「炎上」もつきものですし、過去の発言との矛盾まですべてバラされてしまう。イケメンコンサルタントとして多数の番組に出演していたショーン・マクアードル川上氏の経歴詐称が「週刊文春」に2016年3月に報じられ、同氏は軒並み番組出演の自粛を申し入れました。
妙な経歴をネットに残していた(本もそうだが)ことも今回の騒動で「クロ」になる大きなきっかけになりましたね。とにかく、過去の何らかの痛い発言が今の自分、将来の自分に紐づけられて炎上したり、職場に抗議電話がくることを考えると本当に一般人がネットに何かを書き込む意味ってないと思います。
何も悪くないにしても、たとえば交通事故の被害者になった場合、もしその方が美人だとしたら彼女のFacebookやTwitterに書かれたことはすべてマスコミ、ネット民の好奇の対象となります。ビキニ姿で写っている写真が見事なプロポーションで、胸の谷間がクッキリと写っていようものなら性的対象として日本全国の様々な男性のハードディスクに保存されてしまうでしょう。」
要するに、他の人のSNSを見て羨ましくて嫉妬してしまい、イライラするとかストレス溜まるなら、もういっそのことSNSをやめて一切見ないようにするか、むしろ自分が徹底的にイケてる人になるしかない。
だとしたら後者はあまりに可能性は低いし、リスクも高い。ならばいっそのことSNSをやめてしまうという決断は利口かもしれない。いまどきの10代は、自己顕示欲と自己承認欲求が強いとされる団塊ジュニア世代よりは実は賢いのではないだろうか。
【新刊『好きなように生きる下準備』著者プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ じゅんいちろう)
1973年東京都立川市生まれ。1997年一橋大学商学部卒業、同年博報堂入社、CC局(コーポレートコミュニケーション局)配属。2001年、サラリーマンとして通用しないと諦めて退社。無職になる。その後、ライター、雑誌編集者を経て、2006年にネットニュースの編集者になる。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『節約する人に貧しい人はいない』(幻冬舎)、『仕事に能力は関係ない』(KADOKAWA)等多数。漆原直行、山本一郎との共著に『読書で賢く生きる。』(ベスト新書)がある。
- 1
- 2