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「会社に頼った人生を送らないための方法」

中川淳一郎が指南。「会社に頼らずに稼げる方法を教えよう」

ビジネス・自己啓発 2016.06.15

ならば私たち企業に勤めるサラリーマンは、今後どんな働き方をし、どんな食い扶持を見つけてやっていくべきなのか？

博報堂で勤めた後、ネットニュース編集者・PRプランナーとして活躍し、近著『好きなように生きる下準備』でサラリーマンの働き方について指南する中川淳一郎氏に、

現在企業で勤めるサラリーマン各氏からの質問に答える形で、働き方のヒントを伺った。

《質問》一部上場企業といわれるところに勤めていますが、景気がいいといわれているのは一部の大企業だけの話で、内実は大企業だって東芝しかり、三井不動産しかり、旭化成建材しかり、フォルクスワーゲンしかり、三菱自動車しかり、粉飾したり偽装したりして実際は決して景気は良くなさそうです。景気が悪くない状態を過剰に演出しているだけのようにも思えてしまいます。東芝しかりシャープしかり企業のリストラも止まらないようですが、今後リストラされないようにするためにはどんなことを予測し、考え、どのように行動していくべきでしょうか？（28歳・男）

　あぁ、あなたの会社は立派なんですね。ただ、極端かもしれないですけど、会社に頼った人生を送らない方がいいですよ。あなた自身の能力で、どの会社にも入れるようになる。或いは様々な会社からフリーとして仕事がもらえるような生き方をした方がいい。

　別にリストラされたっていいんですよ。世の中にはいくらでも会社はあるので、今の一部上場企業に勤めている実績があるのであれば、中小企業の内定は取れて、当座の生活費ぐらいは稼げるんじゃないですか？

　一部上場企業の内定を取り、何年か勤められたということは、大学を出て、厳しい就職活動を乗り切ったってことですよね？　そんな方であれば、転職市場でもなんとかなるのではないでしょうか。別にリストラされたとしても、その後は大丈夫ですよ。そこをまずは認識しておいてください。

　一部上場企業の場合、リストラは大抵

40歳以上の社員が対象となります。28歳のあなたはまだその対象ではないので、あと12年間は職を維持できると考えても構いません。あくまでも２０１６年という時代の社会風潮を鑑みて、のことですが。もしかしたら数年後には30 歳のリストラ対象が当たり前、という時代になっているかもしれません。

　いや、それはさすがにないかな。だから、自社の状況がヤバいとお考えであったとしてもとにかくこれからの12年間、社会の様々な状況を理解し、さらには仕事を通じてご自身の能力を高めていってください。

　最終的には、どれだけあなたがカネを稼げるか、ということが転職するにあたっても起業するにあたっても、フリーになるにしても重要な判断指標となるのです。

　ただし、リストラの良いところは、その通告をされた場合、「あなたはこの会社に合わない」ないしは「あなたは労働者として無能」のどちらかをキチンと明示されるということなんですよ。後者であったらかなり悔しいのでぜひとも発奮してください。前者であれば、さっさと次の道を目指してもっとご自身に合った人生を送るよう動き始めてください。