西洋音楽の総元締め・ベートーヴェン この偉大な作曲家がいなかったら音楽の歴史は全部変わっていた【齋藤真知亜】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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西洋音楽の総元締め・ベートーヴェン この偉大な作曲家がいなかったら音楽の歴史は全部変わっていた【齋藤真知亜】

オケマンはクラシック音楽を語りたい

 

■ベートーヴェンが西洋音楽史上において〝総元締め〞といわれる理由

 

 ベートーヴェンは、古典派時代以降の西洋音楽史上において〝総元締め〞といえる大きな存在です。ベートーヴェンがいなかったら音楽の歴史が全部変わっていたといわれるほど、数え切れないほど多くの作曲家がベートーヴェンの影響を受けています。

 影響を受けているのは演奏家も一緒です。ベートーヴェンの曲に向き合い、ど理解するか考え抜くことは、演奏家としてステップアップするための条件のようなものです。

 ベートーヴェンを理解していなくては弾けない曲もあります。たとえば、ドビュッシーの曲を弾くためには、ベートーヴェンの曲をしっかり理解している必要があるというと、多くの人は驚くのではないでしょうか。しかしながら、ドビュッシーはベートーヴェンを模倣しており、実は〝ベートーヴェン色〞が色濃いのです。ですから、ドビュッシーを理解するには、まず、ベートーヴェンを理解していなくてはならないのです。

 

文:齋藤真知亜

(『クラシック音楽を10倍楽しむ魔境のオーケストラ入門』より抜粋)

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齋藤真知亜&齋藤律子のデュオ〝ニコイチヴァイオリン〟

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齋藤真知亜

さいとうまちあ

NHK交響楽団 第一バイオリン・フォアシュピーラー

東京都出身。東京藝術大学附属音楽高校を経て、東京藝大を首席卒業。1986年5月1日N響入団。1999年から毎年開催している自主企画リサイタルのシリーズ「Biologue」「Quattro Piaceri」、バルトーク全曲演奏に挑んだ「ヴィルトゥオーゾ・カルテット」や、民族楽器によるコンサートにも注目が集まっている。また、ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラでは、山本直純氏の遺志を受け継ぎ、指揮・指導を行っている。大学や個人レッスンのほか、個人でもアンサンブルなどを率いて活動中。


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