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蛭子能収「家族だから頼る!とか考えないほうがいい」

蛭子能収さん30日毎日連載 Q19. 家族の存在をどんな風に考えていますか?

「感情を揺さぶる30問30答。」第五回は、蛭子能収さん! 漫画家・タレント・俳優(6月には主演映画も公開)として活躍を続ける蛭子さん。自由奔放な発言に隠された、仕事や家庭に対するこだわり、哲学を聞いていきます。

Q19. 家族の存在をどんな風に考えていますか?

子供たちに「家族家族って意識しないようにしよう」と言いました

 

 自分のところは、あんまり家族家族してない気がするんですけどね。やっぱり仕事として特殊じゃないですか。
   そんな仕事がなかった頃は家でゴロゴロしてたし、あると出て行くけどタレントとかそういう特殊な仕事ですからね。ただそれでも自分にとって、家族はハリになる部分はありましたよね、多少は。まあ子供がいてもいなくても働きに行かなきゃいけないんだけど、より給料の高いところにとか考えるようになりましたよね。

   その結果、熱湯風呂とか入ることになったりしたんですけど(笑)。
それで家族からなんか言われたことはないですね。「嫌だ」「やめてくれ」とか。何かしら感じてはいたのかもしれないですけどね、でも言わない方がいいんじゃないかって子供なりに気を使ってたのかもしれないです。特にいじめられたとかそういう話は聞かなかったですけどね。

   まあ、基本的にうちは奥さんが社長なので、そこに任せてるところはありましたけどね。
   俺はもうたまに映画とかに行ったくらいですかね。
   映画とかスキーとか旅行ですね、家族4人で行ったりするくらい。
   だから前の女房が死んだ時にはすごく困りましたね、子供たちとの接触が。母親がいない状態で、娘も家を出てて、俺と息子だけだから。なんかチグハグになったような感じはありましたね。子供が思春期過ぎてもね、家族はそういうことありますよ。

 だからとにかく「家族家族って意識しないようにしよう」と子供たちに言った気がします。
   子供たちに。それぞれ自分の家をやっていくんだから、こっちを頼ることもなく生きていけばいいと。
   こっちも頼らないし、もうお前たちは自分の家族をちゃんとやっていけと。俺はもう新しい奥さんをもらったので、お前たちともう接触できないかもしれない、というようなことも言ったんですね。それぞれの道に合ったものでいいと思うんですよ。

明日の第二十回の質問は『不倫についてどう思われますか?』です。

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蛭子 能収

えびす よしかず

1947年10月21日生まれ。長崎県出身。漫画家、俳優、タレント。



長崎商業高校卒業後、看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。



主な著作に『ひとりぼっちを笑うな』『蛭子の論語』(角川新書)『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社)『ヘタウマな愛』(新潮文庫)などがある。



主演映画『任侠野郎』は2016年6月4日より全国順次公開。“4月よりニュース番『AbemaPrime』木曜レギュラーとしてスポーツコーナーを担当。


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