ジャニー喜多川の性加害問題で露わに アイドルはみな「少年」という性別だ【梁木みのり】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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ジャニー喜多川の性加害問題で露わに アイドルはみな「少年」という性別だ【梁木みのり】

 

◾️アイドルの本質とはむしろ性が未分化なところにある

 

 例外はジャスティン・ビーバーかもしれない。彼は白人だが、175cmと背が低めで、体つきも華奢でくりっとした目が愛らしい。どんなに髭を生やそうがタトゥーを入れようが結婚しようが、少年を思わせる風貌でやんちゃな言動を繰り返すアイドル的アイコンであり続ける。

  アイドル消費の議論においてよく「性的消費」が取り沙汰されるが、ここまで述べた通り、アイドルの本質とはむしろ性が未分化なところにある。男性アイドル・女性アイドルと分けるのを野暮にすら感じる。ジャニー氏は日本の少年をアメリカへ連れて行き、こうしたアイドルの力を発揮させようとしたのかもしれない。もちろん、その根底には図らずもアイドルの本質とぴったり一致してしまったジャニー氏個人の欲望があるのだろうが。

 

文:梁木みのり

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梁木みのり

はりき みのり

ジェイ・キャスト所属ライター

ライター

Z世代。ジャニヲタ歴12年。K-POPオタク歴まだ2年。ジェイ・キャスト所属ライター。早稲田大学卒。

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