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水中運動は痩せるーーは本当か?!

水の特性から考える、「なぜ、プールで水泳は体に良いのか 水温編」

前回、腰痛と水泳についてお話させていただきましたが

この記事を読んでくれた方が、

「なるほど、そういうことなんですね!」

と感想をくれました。

嬉しいですね(^^)。

一方で、夏を前に、おさらい的に、水中運動の良い部分を

解説したほうが良いのかなとも思いました。

「膝が痛くて病院に行ったら、プールで歩きなさい!って言われたのよ。」

「プールで歩くと、血圧が下がるってホント?」

「水中運動って痩せるよね?」

そうなんです。

皆さんなんとなく「プールはイイ!!」ということはわかってくれているようなんです。

でも、そもそも「なぜプールは身体にいいのか?」

という部分は意外とあやふやなようです。

ということで、前回の流れを引き継ぎ、

「なぜプールは身体にいいのか?」を、

水の4つの特性をからめて数回に分けて解説したいと思います。

これでこの夏、俄然プールに行きたくなっちゃうかもです!!!

。。。

水温・水圧・浮力・抵抗。

これが水の4つの特性です。

それぞれが体に与える影響と、そのメリットを解説します。

今回は、水温について。

まずは、こうやって覚えましょう。

「水温で、エネルギー消費が増える!」

一般的な市民プールやスポーツクラブのプール水温は30度前後。

一方、人の体温は36〜37度。

体温より低い水の中に入ると、まず何が起こるかというと、

体の熱が放熱で奪われます。

夏でも、濡れた体でそのままいると寒く感じることがありますよね?

あれが放熱による寒さです。

さらに、水中では皮膚の近くの水は絶えず流れているので、

熱は奪われ続けます。

すると、身体は体温を保とうとして、体温自動調節スイッチをONにします。

具体的には、放熱を防ぐために皮膚や血管の収縮が起こります。

また体温の低下を防ぐために体内で熱の生産が行われ、

血液の循環も促進されます。

よく、寒いときに、勝手に体がブルブルってなりますよね?

あれがスイッチONの瞬間!(^^)。

こうして、身体の代謝が上がり、エネルギー消費量が増えることになるのです。

さらに、運動をはじめると、最初は冷たかった水温がちょうどよくなってきます。

これが、こんどは体温上昇を抑える役割をして、長時間の運動を可能にします。

つまり、水中は有酸素運動を続けやすい環境とも言えるのです。

この水温の、

「最初はちょっと冷たいけど、動くとちょうど良い!」という特性。

効率よく痩せたい人にとっては、なんともありがたい話ですね。

 

また、この冷たいとか、温かいといった水温による皮膚刺激は、

人の温度調整機能を正常化させる作用があるとも言われています。

冷暖房が当たり前となった現代では、

暑い⇔寒いを機械が管理してくれるようになりました。

それはとてもありがたいことですが、

一方では自分たちの自律神経による体温自動調節機能を混乱させている

という側面も指摘されていますね。

暑いのに汗が出ない。

一度汗が出たら、今度は止まらない。

この、全く出ないと、出たら出っ放しの両極端。

数年前より、熱中症で倒れる人が増えた!

と指摘する専門家もいるように、

今一度水泳を通じて、日常生活に

身体によい皮膚刺激を取り入れてみるのも良いかもしれませんね。

ということで、今回は、

「なぜプールは身体にいいのか?」水温編でした(^^)。

次回は、どれで行こうかなあ〜。

お楽しみに♪

 

 

 

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内村 とん

うちむら とん

現役競技スイマー兼トレーナー


現役競技スイマー兼トレーナー。

高校の水泳部時代、女の子にモテたい一心で、文化祭で男子シンクロを公演。

この実話が、後に映画『ウォーターボーイズ』となって、本人もビックリ。

現在は、泳げない人を最短で25mスイマーに導く専門家として、

日々、プールを訪れる老若男女に泳ぐ幸せをもたらしている。

今も現役で競技に挑み、スタート台に立つマスターズスイマー。

内村亮名義にて著書『超速でマスターするシンプルバタフライ』

『コアスイム・クロール編』(共にランナーズ社)がある。

公式ホームページ http://www.oyoginonayami.com/


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