迷将・立浪監督のままではドラゴンズ「来年も最下位」確定!? 最大の理由【篁五郎】
■ドランゴンズ監督初年度から俄然迷走で大ブーイング
2022年のペナントレースでは、本拠地の開幕戦で3連敗を喫すると6試合で1勝5敗。その後も苦しい展開が続くとほころびはグランドからすぐに現れた。当時チームの中心選手であった京田陽太が5月4日のDeNA戦で試合途中にも関わらず監督から名古屋へ強制送還された。
「まったく精彩がない。戦う顔をしていない」
立浪監督は京田を糾弾。翌日には4番のビシエドにも「打撃のスタイルを変えてくれないと」とボヤいた。
そんな中で不可解な人事が起きる。交流戦が始まる5月23日に当時一軍打撃コーチだった中村紀洋が二軍打撃コーチへ配置転換となった。代わりは二軍打撃コーチの波留敏夫である。立浪監督は理由について「内輪の話。ノリに問題があったわけじゃない」とだけ語り、詳細はわからずじまい。一部からは中村紀洋コーチが球団の育成プログラムを無視して、期待の若手である石川昂弥や根尾昂を指導したからと噂された。
成績は伸びる要素がなく前半戦で12の負け越しをして最下位。後半戦も低空飛行のまま6年ぶりのビリが決定した。就任時に守りの野球を掲げながら、守備の中心である京田をレギュラーから外す荒業は迷走の現れだったといえる。京田はこの年のオフに横浜DeNAにトレードされた。
■異様な采配でファンも怒りを爆発させた「立浪監督の2年目」
昨シーズンオフに京田の他、チーム打点王だった阿部を楽天にトレードし、代わりに涌井秀章を獲得。打撃陣はテコ入れとして新外国人選手が4人加入し、現役ドラフトで横浜DeNAから細川成也が入団。総勢17人に戦力外通告を行って血の入れ替えを断行して今シーズンの戦いに臨んだ。
シーズン前に行われた練習試合で侍ジャパンに勝利して期待をもたせたが、開幕から低空飛行。4月終了時点で最下位になると東京ヤクルトスワローズとビリ争いを続けた。
8月25日バンテリンドームナゴヤで行われた横浜DeNAとの一戦。2-8で迎えた9回に投入したのが左腕の近藤廉。その起用に注目が集まった。
この日、近藤が1イニング10失点、62球を投じても交代させなかった。しかしバンテリンドームに残ったドラゴンズファンは近藤に声援を送り続けた。異常な光景がグランドで広がる中、62球目にようやくスリーアウトを取ってベンチへ戻るとスタンドから温かい励ましの拍手が起こった。しかしベンチで出迎えたのは後藤駿太だけ。立浪監督はベンチ裏へ消えていた。
この采配にドラゴンズファンの怒りが爆発。SNS上で立浪采配への批判の声が殺到した。対戦相手だった横浜DeNAのトレバー・バウアーも自らのYouTubeチャンネルで「彼にとって今年初めての登板だった。この回で60球以上投げた。本当にかわいそうだと思った」と同情の声を寄せるほど。当の立浪監督は報道陣に対して「最後、近藤のところは気の毒だけど、勝ちパターンしか残っていなかった。酷なことをした」と説明するだけにとどまった。
8月末には「令和の米騒動」と揶揄された試合前の食事で米の提供禁止が話題になった。夕刊フジで報じられた記事によると、一部選手が試合前に米を抜いたら調子が戻ったと聞いた立浪監督が白米を出すのを禁じたという。これに守護神のマルチネスが反発して投手陣には米禁止が即座に撤回されたそうだ。この報道で立浪ドラゴンズの内部はガタガタなのが明らかになった。