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トラブル腸には6つのタイプがある

健康は自分の腸の性格を知ることから始まる

[6つのトラブル腸と処方箋]
トラブル腸① ストレス腸
ストレスによって腸がパニックを起こしている状態の腸。ストレスが続くと自律神経のバランスが崩れ、副交感神経の働きが抑えられるため、腸のぜん動運動がスムーズにいかない。食物繊維が逆効果になる場合があることも。便意があってもなかなか出ず、出たとしてもコロコロとした便が特徴。
処方箋
野菜を食べてお腹が張る場合は、細かく切ったりスープなどで煮込んだりするのが効果的。揚げ物やバターを使った料理は腸に負担がかかるので控える。
トラブル腸② 冷え冷え腸
血流の悪化や神経バランスの乱れが起こると臓器への血流循環が減少する。また運動が少ないと筋肉から熱産生量が減って体温低下につながり、腸の細胞に血液が十分に行きわたらなくなる。結果、消化・吸収、栄養素の合成の働きが弱まり、ぜん動運動が起こりにくくなって便秘を招きやすくなる。
処方箋
血流悪化の要因は、運動不足による筋肉量減少、冷暖房の効きすぎによる体温調節機能の低下、薬の飲みすぎなどがあるので、それらを改善していく。
トラブル腸③ 出口ストップ腸
シニア層に多いタイプの一つ。お通じの我慢を続けることで、便を感知する圧力センサーの神経が鈍感になり、次第に便意が起こりにくくなった結果、便秘になる。日々の習慣から起こるので「習慣性便秘」とも呼ばれ、便秘で最も多い症状。治りにくいので「スーパー便秘」の別名もある。
処方箋
便意のきっかけとなる朝食をしっかり食べる。便意を感じたら我慢しないですぐにトイレに行く。5分早く起きるなど規則正しい排便習慣に取り組む。
トラブル腸④ 夜ふかし腸
腸は寝ている間にモチリンというホルモンを出し、消化された食べ物や残りかすを腸の奥へと送り込む「空腹期消化管運動」を起こし、腸を掃除する。0時までに寝ればモチリンは放出されやすいが、夜ふかしすると放出が少なくなり、腸の掃除力が弱まり、腸に老廃物がたまり便秘状態になる。
処方箋
朝起きて夜寝る習慣をつける。また、寝る前に食べると胃が空になりにくくなり、腸の掃除を妨げてしまう。夕食は夜9時までに食べるようにする。
トラブル腸⑤ 型くずれ腸
腹筋力の低下で腸が型くずれしている腸でシニア層に多くみられる。デスクワークが中心の生活環境は筋力を減らし、なかでも下腹の筋肉が弱まってしまうと、腸の垂れ下がりや変形が起こる。腹部の筋力低下で腹圧もかかりにくくなり、大腸の最後の部分である直腸まで便を送り出せず、便秘になる。
処方箋
激しい運動は必要なくウォーキングで十分。デスクワークが多い人はストレッチを取り入れる。起床時にコップ1杯の水を飲むのも効果的だ。
トラブル腸⑥ 食事トラブル腸
食事の偏りが原因のトラブル腸。3つのタイプがあり、「ダイエットタイプ」は極端な食事制限で腸壁への刺激がなくなって便秘になる。「食物繊維不足タイプ」は、その名の通り食物繊維が不足したもの。「アンバランスタイプ」は、偏った食事で腸内細菌のバランスが崩れたもの。
処方箋
極端な食事制限を避け、大麦、海藻、玄米、豆類、根菜などから食物繊維を摂取。さらに、食べる品目を増やすなどバランスのよい食事を心がける。

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