リオ五輪での飛躍を誓う遠藤航<br />「メダルをかけるシーンを何度も想像している」<br /> |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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リオ五輪での飛躍を誓う遠藤航
「メダルをかけるシーンを何度も想像している」

チームの悲願であったアジアチャンピオン奪回はベスト16でついえた。自ら失点のきっかけを作ってしまった遠藤の心のうちとは。

リオデジャネイロ・オリンピックまで一カ月を切った。
ついに発表された代表メンバー。キャプテンを任される遠藤航が胸の内を記す。

■ ハリル監督が求めるもの 

 日本代表。
 サッカー選手ならば誰もが目指す場所であり、憧れる場所です。選ばれれば素直に嬉しいし、頑張っていかなければいけない、という気持ちを強くさせてくれます。

 6月のキリンチャレンジカップでは、ハリルホジッチ監督にA代表に召集してもらいました。まだスタメンの選手が完全に確立されているわけではないので、その競争に割って入り、自分をどうアピールしていくか。それを考えながら臨んでいました。結果、途中出場ではありましたが、2試合に出場することができ、新たな手ごたえと課題を見つけられた収穫の多い時間でした。

 ハリル監督の姿勢で印象的なものは「とにかくヨーロッパなどのトップオブトップの選手たちを見て、それに追いつけ。追い越せ」ということです。
 監督は特に、デュエル、走力といった部分のベースをものすごく高く設定しています。A代表の場合、当然ですが対戦相手も海外で活躍するレベルの高い選手ばかりです。そうした世界レベルの選手たちと戦うときに大事なことこそ、ハリル監督が再三言っている部分だと思うので、A代表の経験というのは僕にとって本当にプラスになる時間です。

 そして7月1日。
 リオデジャネイロ・オリンピックの日本代表に選出されました。

 「世界と戦いたい」

 ずっとそう思ってきた僕にとって、人生でもっとも大きな大会です。手倉森監督からはその場でキャプテンにも指名していただきましたが、これまで、この場に立つためにたくさんの選手やスタッフと時間を共にし、思いを共有したことを忘れないでチームを引っ張っていきたいと思います。

 今年の1月にオリンピック出場権を手にしたAFC U-23選手権から半年間。僕の頭の中にはつねにリオデジャネイロ・オリンピックのことがありました。 
 所属するレッズの日程の兼ね合いもあって、5月の親善試合やトゥーロン国際大会など、U-23代表として活動することが、なかなかできなかったのですが、その現実を踏まえた上で、次に合流するときにできるだけレベルアップした姿を見せられるよう意識してレッズでのプレーに取り組みました。レッズの試合に視察に来ていた手倉森監督も「チームでしっかりやってくれ」と声を掛けてくださいましたし、実際ACLを経験したことは、変えがたいものであったと思います。

 
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遠藤 航

えんどう わたる

浦和レッズ

1993年2月9日生まれ。神奈川県横浜市出身。

2008年に湘南ベルマーレユースへ加入すると、2010年には2種登録選手としてJ1で6試合に出場し1得点。翌年に、正式にトップチームへ昇格、主にセンターバックとして活躍する。各年代の日本代表にも招集され、リオ五輪を目指すU-23代表では主将を務め、リオ五輪代表出場権を勝ち取った。2016年シーズンより浦和レッズに移籍。



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