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堀江貴文・独占インタビュー「もう会社で我慢する必要はない」

ムダだらけの日本の会社で、ムダな毎日を送らないためには? ホリエモン独占インタビュー第2回

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体調が悪いのに会社を休めない、メールで済むことをわざわざ電話で確認する、毎週の会議に時間をかける……なぜ日本の会社には無数のムダがはびこっているのか? そしてムダな働き方を変える方法とは?
ホリエモン・特別インタビューを1週間毎日更新!

「仕事がなくなる」のは悩むことではない

―「会社はもう必要ない」って本当ですか?

写真/柚木大介

 会社はいらないと言うか、会社でなくても動くような仕組みってあるよね、という話。これはライブドアを経営していたときから感じていたんですけど、「人を雇うこと」は本当に面倒くさい。社員の違法行為だとか、感情マネジメントだとか面倒くさいことは挙げるとキリがない。
 ライブドアも本体で700名くらいの社員を抱えていた時期もありましたけど、人が多くてもいいことなんてほとんどなかった。だから、僕はマンパワーというものはまったく信用していません。
 なので、いま僕の事業の根幹を担っているSNS media&consulting株式会社という会社のメンバーは10名もいませんよ。「人を雇う」という面倒なことを改善していった結果、少数精鋭という仕組みの方がはるかにいいということに辿り着いた。たくさん人が必要になったときは外注すればいいだけだし、社員を多数抱える必要なんてまったくないですよ。むしろ会社にとっては雇用のリスクを抱えるだけでしかなかったりしますからね。

―そうやって少数精鋭の会社がたくさんできるようになっていったら、働き口がちょっとずつなくなっていくんじゃないでしょうか?

 そもそもこれからAIや人工知能が発達していって、ロボットが人間の仕事を代替してくれるので、人間の余暇時間は増えていくんで。だから仕事についても同じことで、働き口がないなら遊んでいればいいだけだと思うんですよね。そして、遊び、つまり好きなことを仕事にすればいい。そういう時代は、すでに来ていますから。
 たとえば、ゲーム実況をやっているマックスむらいさん。僕はわからないですけど、彼は別にゲームがうまくないらしくて、リアクションが面白いタイプ。ゲーム実況ってあんまりうまくない方が観ている人が面白いってこともあるんですけど、ちゃんとそれを毎日更新することで仕事になっているんですよね。
 そうやって、好きなことをやっていたら毎日の積み重ねを努力と思わないで続けられる。要は「仕事がなくなるんじゃないか」とか、くだらないことで悩む意味はまったくないんですよ。

―それでもみんな、「会社」という仕組みにしがみついてしまいますよね?

 ほんと不思議だと思う。ほとんどの人は毎日同じ会社に行って、同じような仕事をして、同じようなところに悩んで愚痴を言い合っているわけで、僕からしたら、「よく我慢しているなあ」と感心するレベル。
 本当は何年間も同じ仕事をすることに飽きているはずなのに、それでも会社を辞めないのは、安心が欲しいからなんでしょうね。言われたことだけをやっていれば、叱られたり責められたりせずに済むし。でもそれって、ただ、失敗や批判を引き受けたくないだけなんじゃないのかと。
 僕から見たら、そんなの社会人として成立していないし、ルーティンワークなんてさっさと投げ捨てて動きだせ、と言いたい。
 たしかにルーティンワークは大事だし、こつこつ仕事をすれば評価されるのかもしれませんけど、それだけやっていても会社の上司とか同僚とかせいぜい数人の評価にすぎない。
 そんな少数の評価を得るために同じことしかできず、多数の評価を得る機会を失っている。そんな人生でいいのか? と。

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堀江 貴文

ほりえ たかふみ

1972年福岡県八女市生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。東京大学在学中の1996年、23歳のときに、インターネット関連会社の有限会社オン・ザ・エッジ(後のライブドア)を起業。2000年東証マザーズ上場。時代の寵児となる。2006年証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、実刑判決を下され服役。現在は、自身が手掛けるロケットエンジン開発を中心に、スマホアプリ「TERIYAKI」「焼肉部」「755」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活躍。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者。2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文サロン」(現・HIU)をスタートした。


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  • 2016.07.09