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「日本は自由だ」と絶賛する、来日外国人が急増中!の理由(わけ)

『世界一自由で差別のない国・日本』(武田知弘)好評発売中!!

 外国人が羨む、日本社会の自由さと差別のなさ

「日本人は自由だ」

 日本に来ている外国の留学生などは、よくこういうことを言う。

 日本人は気づかないが、世界を見渡してみると、どの国の人でも生活の上で強い制約や差別があり、人々はそれに苦しめられている。

 たとえば韓国ドラマでは、財閥の御曹司(もしくは令嬢)と片親(もしくは孤児)の貧しい少女(もしくは青年)が恋に落ち、様々な困難を乗り越えて結ばれるという王道パターンがある。しかし、日本では、この設定では誰もドラマチックに感じないはずである。

 というのも、日本では財閥の御曹司(もしくは令嬢)と片親(もしくは孤児)の子が恋に落ちたって、全然、特別なことではない。だから、ドラマにも何にもならないのだ。

 また世界の多くの国では、出身地や差別がある。同じ国、同じ民族なのに、出身地が違うというだけで優越感を持ったり、差別意識を持ったり、果てには紛争になることもある。

 たとえば、イギリスでは、イングランド出身者とアイルランド出身者の間には、明確な差別意識がある。中国では、都心部出身者と農村出身者では、差別意識があるだけじゃなく、公的サービスさえ区別されているのである。

 日本人も、出身地を誇りに思っている人は多いが、それは「お国自慢」という程度である。それが差別意識や紛争にまでつながることは、到底、想像できないはずだ。

 日本人は、それが当然と思っているが、実は、世界の中では珍しいことなのである。

「宗教による差別」

「出身地による差別」

「民族による差別」

「貧富による差別」

 これらの差別は、世界中のほとんどの国が持っているものであり、これがまったくない国というのは、まず見当たらない。

 が、日本は、これらの差別が非常に少ないのである。

 もちろん、私は日本にまったく差別がないとは言わない。

 部落差別や国籍による差別などで、苦しんでいる人がいることは承知している。

 しかし、諸外国のように深刻な集団的対立を招いたり、暴動などに発展するようなことは、まったく考えられないはずだ。

 

 ……「日本に生まれてよかった」と感じると同時に、「この日本社会のよき伝統を守っていかなければならない」と強く思う。

 

                             (『世界一自由で差別のない国・日本』より)

 

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武田 知弘

たけだ ともひろ

1967年福岡県生まれ。西南学院大学経済学部中退。1991年大蔵省入省。1998年から執筆活動を開始。1999年大蔵省退官、出版社勤務などを経て、フリーライターとなる。歴史の秘密、経済の裏側を主なテーマとして執筆している。主な著書に、『ナチスの発明』『大日本帝国の真実』(ともに彩図社)、『ヒトラーの経済政策』(祥伝社)、『ワケありな日本経済』(ビジネス社)などがある。


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  • 2016.07.16