「人を見る目を養え」長州力の教えと、フリーランスで生きていくための才覚とは(池野慎太郎)【篁五郎】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「人を見る目を養え」長州力の教えと、フリーランスで生きていくための才覚とは(池野慎太郎)【篁五郎】

写真:池野慎太郎氏提供

 

■カメラマンとして独立。自分が仕事をするときに大切にしていること

 

 現在はカメラマンとして独立をし、住宅のモデルルームを撮影する仕事を請け負っている。どんな写真が撮れたら自信につながるのだろうか。

「自信が持てるようになったのは、クライアントから「この写真良かった」と言ってもらえるようになってからです。僕が撮影した写真がホームページのトップに採用されたり、看板やパンフレット・チラシの一番目立つところに使われたりすると自信になりますね。だって自分の仕事が評価されたという証ですから。

 住宅のモデルルームを撮影するのは結構難しいんです。クライアントによって要望が違うし、好みの構図やライティングも変わります。自分のイメージとはそぐわない場合もありますけど、クライアント、その向こうにいる家を買いたいお客さんが喜んでくれるような写真を撮影するのが僕の仕事です。クライアントの要望を聞いて、その中で自分が持っているベストの力を出し切るようにしています」

 師匠から独立をしたときは、喜びよりも大変さを実感したという。フリーランスとして生き抜くためには、何が必要なのだろう。

 「独立するってことは、自分で仕事を取ってこないといけない。実は僕の父は大手の広告代理店で営業をした後、独立して自分で代理店を立ち上げたんです。僕は父の仕事の手伝いをしていたときがあって、父の隣にくっついて取引先へあいさつ回りをしたり、チラシのポスティングを手伝ったりしていたんです。父が苦労しているのを真横で見ていたので、仕事を取ることの苦労というのが身にしみてましたね。

 でも、父の仕事をしている姿を見て学んだことは、独立した今でも役に立っています。営業をするときに父のやっていたことを思い出しながらやっています」

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篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

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