SMAP、キンキ、嵐、キンプリ・・・ジャニー喜多川の最高傑作を決めよう(後編)【宝泉薫】
そんなわけで、2回に分けて書き綴ってきたこのテーマもそろそろ最終盤。前期の光GENJIも後期のKinKi Kidsも甲乙つけがたいので、この二組をジャニーの二大最高傑作と呼ぶことにする。
もちろん、異論もあるだろうし、そもそも、自分の推しこそが最高というのが、エンタメ鑑賞の基本精神だ。筆者もじつは、ひかる一平あたりを「影の最高傑作」として推したい気分でもある。
それくらい、ジャニーの送り出したアイドルは質量ともに豊富で、その作り出した世界は独特な魅力に満ちあふれている。彼が去り、社名が消えた今も、その魅力はさまざまなかたちで受け継がれており、ファンが離れることはないだろう。
最後は感謝とエールをこめて、この言葉で締めくくりたい。
「Show must go on(ショーは何があろうと続けなければならない)」
昨年、騒動の渦中に木村拓哉がSNSで紹介したことでも話題になった、ジャニー喜多川の座右の銘だ。ジャニーズアイドルのショーはこれからも続いていく。
文:宝泉薫(作家、芸能評論家)