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雲が絶対好きになる!雲の楽しみ方のススメ!【自由研究のヒント①】

【お父さんお母さん必見!夏のおすすめ自由研究のヒントシリーズ】雲の種類の基本は10種類、覚えて生活に役立てよう!雲のことわざを知るだけで、天候が占える。

積乱雲 降水雲。局地的に大粒で激しい雨をもたらす、積乱雲の降水雲。写真を見てのとおり、雲底から出ている雨の柱は太く、雨の激しさが伝わってくる。(C)岩槻秀明

 それから、雲の種類や特性の概要を知っておくと、数時間先や翌日の天気をある程度予想することだってできます。いわゆる「観天望気(かんてんぼうき)」として伝えられている天気俚諺(てんきりげん)をベースにしたものです。天気に関することわざですね。適中率がそれほど高くないものもありますが、出先などですぐに天気予報をチェックできない環境にある場合、天気変化の目安として重宝します。現代技術の天気予報と、古くから伝えられる天気俚諺をうまく組み合わせると、非常に高精度で目先の天気を把握することができます。

 また、雲が読めるようになると、積乱雲による落雷や竜巻など危険が差し迫っている兆候を空から判断することができるようになり、屋外活動で大いに役立ちます。観天望気を逆手にとって、天気予報をもとに狙いたい雲の目星をつける、というウラ技だってあります。

 このように、雲は知れば知るほどじつに奥が深くて、雲が読めるようになると、実生活でも相当に役立ちます。雲の名前や特性を知ることで日々の暮らしにも役立ていただければ、と願っています。

<『雲の図鑑』より抜粋>

 

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岩槻 秀明

いわつき ひであき

1982年9月1日、宮城県気仙沼市生まれ。人間総合科学大学人間科学部卒業。気象予報士。千葉県立関宿城博物館展示協力員。自然科学系のフリーライターとして、植物や昆虫、気象学など、身近な自然に関する書籍の執筆や監修などを行っている。また、学校や公民館などで、自然観察講座や気象講座の講師を務めるほか、「わぴちゃん」の愛称で、テレビやラジオにも出演。著書に、『図解入門 最新気象学の応用と予報技術がよーくわかる本』(秀和システム)『図解入門 最新気象学のキホンがよーくわかる本』(秀和システム)『散歩の花図鑑』(新星出版)『気象予報士わぴちゃんのお天気観察図鑑』(いかだ社)『ふしぎが楽しい 自然観察便利帳シリーズ』(いかだ社)ほか多数。


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