注目の女子7人制ラグビーを徹底解剖
リオ五輪展望【女子ラグビー】
「デパガ」も、テレビ局勤務も。多士済々の顔ぶれ
男子ラグビーや他競技のような企業チームがまだ少ない女子ラグビーでは、選手の勤務先も多岐に渡っている。陸上競技の円盤投げから転向した桑井亜乃は、熊谷市の老舗百貨店・八木橋に勤務。母校の立正大(桑井は大学院卒)が中心となって設立したクラブチーム・アルカス熊谷を運営するNPO法人が地域と連携しての採用で「ラグビー活動は全面的に応援していただいていますが、売り場に立つこともあります」という「デパガ」だが、円盤投げで鍛えた体幹の強さを活かした豪快な突破をみせる。
また、身長172㎝のチーム最長身選手、冨田真紀子の勤務先はフジテレビ。同局には1998年長野冬季五輪のモーグルで金メダルを獲得した里谷多英さんも在籍していて、7月21日に社内で開かれた壮行会では金メダル実物にタッチ。グンとモチベーションがあがったという。
今年のワールドシリーズ総合優勝はオーストラリアで、2位はニュージーランド、3位はカナダ。日本は12月のドバイ大会で9位に入ったのが最高だ。リオ本番で日本は1次リーグC組に入り、初戦で世界3位のカナダ、次いで世界4位のイングランドを中心にした英国、最後に開催国ブラジルと対戦。各組2位以内+3位の中から得失点差等で選ばれた上位2カ国、計8カ国で行われる決勝トーナメント進出を目指す。一戦一戦、メダル獲得へ落とせない試合をサクラセブンズは戦い続ける!