吉村洋文「0歳児に選挙権付与」発言の愚かさと国民のカネを流用していた「反社自民党」【適菜収】
【隔週連載】だから何度も言ったのに 第64回
座間市老舗銭湯での客の迷惑行為、
■「公共」という概念
座間市にある老舗銭湯「亀の湯」が、客の迷惑行為やルール違反が多過ぎることを理由に閉店するという。カスハラ、備品の盗難、サウナの無断利用などが横行していた。私もぬるい湯がある銭湯によく行くが、たしかにマナー違反の客は多い。先日は60代後半くらいの男が、浴槽で顔を洗ったり、浴槽に髪をつけていた。タオルを浴槽に入れるバカもたまにいる。どういう人生を歩めばああなるのか少し気になる。
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結局、銭湯の浴槽で顔を洗うような奴が維新の会を支持しているのだと思う。当てずっぽうに言っているのではない。論理の飛躍でもない。自分さえよければいいという人々が、「法律で禁止されているわけではない」などと言いながら、「公共」「パブリック」という概念を破壊してきたのである。
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東京15区の補選の際、維新の国会議員の秘書たちが集められたという。秘書団の一部に配られた文書には、「会館は選挙活動、選挙運動が禁止をされていますので、目立たないように作業をお願いします」との注意書きがあった。要するに、禁止されていることを承知の上でルールを無視したわけだ。「週刊現代」が秘書会会長に質問状を送ると、「他党においても立候補のための記者会見場として利用されているように、議員会館の利用規則に明確な禁止規定はありませんが誤解を招かぬように注意を促しました、説明が足りなかった部分は今後改善します」と回答があったとのこと。規則に明確に書いてなければなにをやってもいいという連中の集まりが維新である。
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吉村洋文がまたバカなことを言い出した。次期衆院選の公約に少子化対策として、0歳児への選挙権付与を盛り込むという。成人までは親が代理行使するというが、一体どこまでバカなのか。義務教育からやり直したほうがいい。維新は以前一票の格差是正に努めると言っていたが、これは、一票の格差どころの話ではない。近代国家の前提を全否定するカルトの妄言だろう。
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お仲間の三浦瑠麗は以前「戦争したくないならお年寄りと女性に徴兵制を導入すべき」という趣旨の発言をしていたが、「0歳児からの徴兵制」とか言い出しかねない。
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自民党派閥の政治資金パーティーをめぐり、収支報告書の不記載があった議員のうち、衆議院の政治倫理審査会に出席していない議員44人全員が「弁明の意思はない」と回答。参議院でも29人全員が出席しない意向を明らかにした。要するに、自民党の自浄作用はゼロ。シンプルに解党でOK。
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この件に関し、維新の音喜多駿が「自民党の裏金議員たちに反省は一切なく、党そのものに自浄作用もまったくない。改めて、呆れ返るばかり」とSNSに投稿。「反省も自浄作用もない」のは維新も同じ。自分たちの顔、鏡で見たことないのか?
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