「別学を守れ!」多様性の時代こそ、男女七歳にして席を同じゅうせず、で行こう【宝泉薫】
話を別学問題に戻すと、男子校や女子校にはやはり共学校にはない「らしさ」がある。どの「らしさ」が合うかは人それぞれなので、選択の多様性という意味でも、別学は残したほうが理にかなっている。極論すれば、男子校や女子校に行きたい人がゼロになるまで、続けてよいのではないか。
なお、半世紀前、日本のウーマンリブを先導したのは中ピ連(中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合)という左翼集団だった。今回、共学化を支持するなかにも共産党勢力がいる。埼玉県では昨年、公園での水着グラドル撮影会がそういう勢力によって中止に追い込まれるという事件も起きた。左翼とフェミが連動すると、キャンセルカルチャーに走りやすいので、そろそろ徹底した対策が必要だ。
そういえば戦後、別学が減少してきたなか、新たな「男女七歳にして席を同じゅうせず」も生まれている。電車の女性専用車両だ。
あれなどはフェミ的な要望に応えた対策だが、その一方で、別学をなくせとか、大相撲の土俵に女性も上げろとか主張するのがその手の人たちである。別学のシステムは儒教由来、大相撲のしきたりも神事としての伝統によって育まれたわけで、歴史に裏打ちされたよさがある。もういいかげん、黙ってほしいものだ。
文:宝泉薫(作家・芸能評論家)
KEYWORDS:
✴︎KKベストセラーズ 好評既刊✴︎
待望の重版! 女性読者の新時代のバイブル
『痩せ姫 生きづらさの果てに』
エフ=宝泉薫 著
✴︎「細さ」にこだわる本当の理由とは?
✴︎痩せることがすべて、そんな生き方もあっていい。
居場所なき少数派のためのサンクチュアリがここにある
✴︎健康至上主義的現代の奇書にして新時代のバイブル
✴︎脳科学者・中野信子さん推薦!!
「人類の進化のスピードより、ずっと速く進んでしまう時代に
命がけで追いすがる「未来のイヴ」たちの記憶」