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人類は300年後に絶滅し、ロボットと融合した新種生物が現れる?

宇宙ロボット研究の第一人者が未来を明かす、『意志を持ちはじめるロボット』が9/8(木)に発売!

ここ30年のあいだに起こる、「ロボット革命」とは?

そして、300年後に誕生する新種生物・ヒューロとは?

JAXA名誉教授が、衝撃的な未来を徹底予測!

 
<はじめに>より
 時代は20XX年、あなたは街の中を歩いている。ひどく混雑した街で、すれ違う人が大勢いる。―いや、よく見るとすれ違うのは、ほとんどは人ではない、ロボットなのだ。
 外見は人間に似ていてよく見ないと人間と区別できないロボットもいる。あきらかにロボット然としたメカニカルな外観のロボットもいる。ビジネス志向の機能本位のロボットから、ポップなデザインの遊び心満点のロボットまでさまざま。背丈は普通の人間なみ。子供から老人まで、年齢不明、性別不明などが混ざっているのも人間と同じ。2、3人の仲間で楽しそうに雑談をしながら歩いているのもいる。
 ただ彼らの声は聞こえてこないので、電磁波か超音波を使って情報交換をしているのだろう。新しい通信規格が多くてときに、あなたが携帯している旧式な言語変換装置が誤動作をしてすれ違うロボットの会話が理解できないこともある。あなたは不愉快な気分でつぶやく。「どうもロボットは温かみがなくて、好きになれないなあ……」。
 20XX年の今では、人間の少子高齢化が極度に進んで若者の減少に歯止めがかからない。しかしその分、ロボットの人口(?)が急激に増えて街にはロボットがあふれている。ロボットの数は人間の人口をはるかに超え、しかも人間の知能を越えて賢くなったロボットが社会を支えているのだから、人間は主役の座を降りたと言ってよいかもしれない。
 あなたは混雑した街で、無数のロボットとすれ違いながら、人間っていったい何なのだろうかと改めて深い孤独を感じる。
 と、そのときだ。あなたは突然、あることに気づく。そしてつぶやく。「そうだった、そういえばオレは人間ではなくロボットだった……」

 

<内容紹介>

ロボットと人間の融合生物「ヒューロ」の正体

パソットが人間を雑用から解放する

■ロボットフレンドリーな環境を実現できるか?

■ロボットはやがて、自由意志を手に入れる

■ホンモノのロボット、ニセモノのロボット

 

<目次>

第1章 新種生物・ヒューロの誕生

第2章 ロボットには目的があり過ぎる

第3章 ロボット革命は今始まろうとしている

第4章 ロボットの舞台裏

第5章 ロボットは心を手に入れる

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中谷 一郎

なかたに いちろう

1944年生まれ。JAXA名誉教授、愛知工科大学名誉教授。1972年、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。電電公社電気通信研究所に勤務し、通信衛星の制御の研究に従事。1981年より宇宙科学研究所(現JAXA)に勤務し、助教授・教授を務める。科学衛星およびロケットの制御、宇宙ロボットの研究・開発に従事。東京大学大学院工学系研究科助教授・教授、愛知工科大学教授、東京大学宇宙線研究所客員教授・重力波検出プロジェクトマネージャーを歴任した。


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