「瘦せてる姿を心配されると、嬉しい…」
瘦せの確認は自分探し。
「細さ」にこだわる現代女性の本音とは。
摂食障害になった女性たちとの30年余りの交流の軌跡が話題の書に!
二の腕は太ももとともに、かなり瘦せにくい部位で、これがつかめるようならけっこうな細さといえるでしょう。
実際、海外の瘦せ姫が自分の腕を初めてつかめたとき、その画像をインスタグラムに投稿したのを見たことがあります。そこにはこんな、誇らしげなコメントも一緒でした。
「Finally being able to do this !」
和訳すれば「ついに、これができる!」というところでしょうか。身長はわかりませんが、その時点での彼女の体重は35キロ弱でした。
これが20キロ台、あるいはBMIがひとケタになるレベルだと、余裕でできるようになります。人によっては、親指と人さし指で作った輪っかが腕にほとんど触れないくらいにも……。ただ、それは死に近づくことでもあります。
じつは、アフリカなどで餓死しそうな子供を救う際にも、二の腕の細さが参考にされているのです。おそらく、浮腫みにくい部位だというのも関係しているのでしょう。細さを測るには、危険度に合わせて色分けされた巻き尺のようなものが用いられ「命の腕輪」と呼ばれています。