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【ゴリ押し三選】小池百合子の学歴詐称はもう一つあった!「カイロ・アメリカン大学 東洋学科卒」のウソ

エジプトの国家エージェント 小池百合子

■都議会で嘘に嘘を重ねるエジプト仕込みの答弁

 ここまで検証したところで、念のため、学歴詐称に関する都議会議事録をチェックしてみた。

 議員から東洋学科卒の真偽を問われた小池は、「ミドルイーストスタディーズセンターだと思いますけれども、そこに付設されております語学校がございます。そちらの方で一年間、アラビア語を英語で学んだ。その上で、カイロ大学に移りまして、76年に卒業したと、先ほどお答えしたとおりでございます」(2020年予算特別委員会)。

 1980年代から「東洋学(Oriental Studies)」と長年、嘘をのたまっておきながら、2020年都議会で平然と「ミドルイーストスタディーズ(Middle East Studies)センター」という新手をさく裂させている。

 質問した議員もさすがに混乱したのか、小池に確認する。

議員 ミドルイースト何とかとおっしゃいましたが、これ、東洋学科とは違うということでよろしいんでしょうかね。これが間違っているという……。

小池 それは訳し方の問題だと思います。

議員 じゃあ、日本語で何て訳せばいいんでしょう。すみません、教えてください。

小池 今申し上げましたように、ミドルイーストというのは中東でございます。スタディーズ、学ぶ、センターであります。略しまして、MESCといいます。そして、これをどう訳すかは、それぞれ、先生は英語もおできになるでしょうから、訳していただければと存じます。

 さすがの手練手管で議員をはぐらかし、事実は追及されぬまま質疑は終了した。

 事実は同大ミドルイーストスタディーズセンター(MESC)の沿革を確認すれば、すぐわかる。結論としては、MESCは中東研究のための純粋な学部・研究機関として設立され、現在に至るまで、小池が議会で語ったアラビア語学校が付設された事実はない。詐称の上塗りを都議会でしたのだ。

 小池に取材した現地記事では「小池都知事は1972年にカイロ・アメリカン大学で社会学を学んだ」(「アハラーム紙」20151021日)と東洋学でも中東研究でもない専攻が登場する。

 ごく短期間在学したに過ぎない関西学院大学とカイロ・アメリカン大学の学歴ついて、これだけの嘘と問題があるのだ。カイロ大学の学歴検証の前に、すでに学歴詐称の実行犯である。

 ちなみに、小池は2019年、カイロ・アメリカン大学(AUC)に東京都から代表団を送り込んでいる。

《「AUC、東京都庁代表団を迎える」

AUCは、日本の東京都政府機関が我が大学の学部・大学院プログラムについて学び、日本の大学とAUCの今後の協力について話し合うため、訪れた代表団を受け入れた。

 代表団には、1971年にAUCでアラビア語を学んだ小池百合子東京都知事付きの国際担当特別顧問及び知事公室国際課プロジェクト担当責任者が参加した》(「ドストール紙」2019年11月21日)

 東京都政と何の関係もない、税金を無駄に使った出張であることは言うまでもない。

※浅川芳裕著『エジプトの国家エージェント小池百合子』(ベスト新書)より抜粋

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浅川 芳裕

あさかわ よしひろ

ジャーナリスト

1974年、山口県生まれ。ジャーナリスト・農業アドバイザー。カイロ大学文学部東洋言語学科セム語専科中退。農業専門誌『農業経営者』副編集長、ジャガイモ専門誌『ポテカル』編集長、農業総合サイト『農業ビジネス』編集長などを歴任。著書はベストセラー『日本は世界5位の農業大国』(講談社+α新書)、『ドナルド・トランプ 黒の説得術』(東京堂出版)ほか多数。弊社刊『カイロ大学 “闘争と平和”の混沌』(ベスト新書)がロングセラーに。

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