「食べては吐く、ってパターンか!」
瘦せ姫と性風俗との相性は良くない?
摂食障害になった女性たちとの30年余りの交流の軌跡が話題の書に!
たとえば、21世紀に入った頃から、キャバクラ嬢が人気の仕事になってきました。男性への接待を主目的としながらも、綺麗なドレスを着て、華やかに化粧し、ちやほやもされることで、お姫さま気分を味わえるところが魅力なのでしょう。子供の頃、アイドルやアニメで姫的なものに憧れた人にとっては、その延長線上にある自己実現のひとつなのかもしれません。
瘦せ姫にもそういう憧れを持ち続ける人は多い印象です。また、性風俗産業では人とのつながりも得られたりします。あるいは、あえて性的な現場に飛び込むことで何かを飛び越えることを目指す気持ちも秘められているのでは、と感じたりもします。
そういえば、BMIがひとケタという体型でありながら、夜の仕事をしたがっている瘦せ姫がいました。体重は標準の半分もない状態ですから、面接を受けても、「もっと太ってから来てほしい、と言われました。あと10キロ以上増やさなきゃいけないみたい」
ということになります。拒食歴も長く、すでに20代後半にさしかかっていて、太れば夢に近づけることを理解しながらも「今の自分には〝瘦せ〟しか残されていないから、それにしがみついてしまっている」と、あきらめ気味に語っていました。
しかし、彼女は体重を増やすことに成功。BMI14くらいの、キャバ嬢などならぎりぎりありえる体型になって、夜の店で働き始めます。仕事をすることにより、新たなストレスも生まれたものの、指名客がついたりすることで、自信や生きがいも感じられるようになっていったようです。