「食べては吐く、ってパターンか!」
瘦せ姫と性風俗との相性は良くない?
摂食障害になった女性たちとの30年余りの交流の軌跡が話題の書に!
ところで、激瘦せ期の彼女でも、面接で採用になることはありました。ちょっとマニアックな客を相手にする店です。あくまで少数派ながら、女性に肉感ではなく「骨感」を、母性ではなく「少女っぽさ」を求めたりする男性もいますから、そこでは瘦せ姫のエロスが有効に作用します。
具体的な名前を挙げれば、東京には「貧乳パラダイス」、大阪には「貧乳女学園」のようなデリバリーヘルス系の店があります。胸の小ささは体の細さとある程度比例しますから、そこには拒食体型の人も在籍していて、それこそ、158センチで33キロ、スリーサイズは上から68・49・75というような体型の瘦せ姫が普通に働いているわけです。
一方、男性の側にもそういう女性を求めて、情報交換などをする動きがあり、2ちゃんねるには「ガリガリに瘦せた風俗嬢っていませんか?」というスレッドが立っていたりします。そこでは体重20キロ台の瘦せ姫が「神」などと呼ばれて崇められるのです。
ただ、このようないわば「ガリフェチ」の存在は、ぽっちゃりした女性を好む「デブフェチ」に比べ、世間的にマイナーな印象です。また、細い女性は好きだけど、拒食症レベルまでいっていると無理、という男性もいます。それでも、拒食体型の瘦せ姫にこそ魅力を感じる男性が一定数いるというのは、まぎれもない事実です。
気になるのは、瘦せ姫とガリフェチの関係。じつはあいにく、女性が性的なサービスをする店を利用する習慣がないため、ネット上で見聞きすることから想像するしかないのですが、そこにはやはり、独特の交流が生まれたりするようです。
たとえば、ある風俗嬢のブログにはこんなエピソードが綴られていました。引用してみます。
「はじめて本当のガリフェチ様にお会いできた。(略)浮き出るアバラや引っ込みまくっている胸や魅力のないお尻や頼りない二の腕を時間いっぱい鑑賞されました」
この男性は彼女の体重を当ててみせたり、持参したメジャーでサイズを測ったりしたそうです。ガリフェチにとって、瘦せ姫の体重やサイズを知ることはそれ自体が快感なので、気持ちはよくわかります。
それとともに、トークも楽しんだようで、彼女はこんな感想を抱くこととなりました。
「たぶんかなりの数のガリガリ女子を見てきているのが話していてわかりました。でもすごくいい方で全然悪い気がしませんでした。むしろガリすぎて言えない体重や食べても太らないキャラを演じなくていい安堵感で。摂食障害の女子をあそこまでわかってる人いるんだなあ。(略)初めて会ってこんなに胸打たれる話をしたのは初めてです」