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【内部告発】まるでナチスの監視「松本問題に触れてはいけない」在京テレビ局員が明かす内情

『ありがとう、松ちゃん』より

▲在京テレビ局制作局員が告発

「『松本問題』に関してテレビ局では、内部はもちろん、外部のスタッフにまで緘口令のように他言無用を強いられる空気が支配しているのは事実です。誰かがネガティブな情報を流さないように、執行部は局長クラスを、局長クラスは局員を、局員は現場の制作会社を、制作会社はアルバイトを常に監視している」と『ありがとう、松ちゃん』(KKベストセラーズ)で告発しているのは在京テレビ局関係者だ。コンプライアンスに縛られ、見て見ぬふりをしているテレビ局もまた、松本の「社会的リンチ」に加担している。


■テレビマンから見た素顔の松本人志

 現場で働くテレビマンから見た松本さんの評判は、決して悪くありません。むしろ、好意的に見ている人のほうが、ほとんどだと思います。たとえば、明石家さんまさんの場合だと、番組収録中もアドリブのオンパレードなので、内容があちらこちら、とっ散らかることもあって、そうなるとスタッフも展開が読みづらいですし、収録時間も押すこともしばしばあります。

 その点、松本さんは、基本的には構成作家が書いた台本通りに進行してくれるので、収録時間が大幅にオーバーすることもありませんし、現場からの信頼感・安定感はピカイチといえます。また、かつての島田紳助さんのように、下っ端の演者や制作スタッフを恫喝したり、横柄な態度をとるとか、そんな理不尽さも一切ありませんしね。仕事はとてもやりやすい方です。

 女性関係についてはどうなんでしょうね(苦笑)。でも、バラエティ畑で20年以上やってきたテレビマンだったら、松本さんの女癖の悪さは、これまでにも数々の噂を耳にしてきたはずだし、実際、過去に出演したテレビやラジオ番組において、〈乳さえ出たら小学生でもいける〉〈中学生が大好き〉〈平成生まれとセックスしたい〉〈15歳ぐらいがストライクゾーン〉など、松本さん本人が自らの性癖について、そしてロリコンであることをカミングアウトしていますしね。

 松本さんは〝カキタレ(=セフレ)〞という言葉を番組内で連呼するなど、女性蔑視ともとれる発言を何度もしていますし、また、1994年に出版されて、250万部のベストセラーとなった松本さんの著書『遺書』(朝日新聞出版)には、このような記述があります。

〈自分が若いころ、女遊びしてたおっさんに限って、自分に娘ができたらごっつい娘を大事にするんですよね。ああいうのはイヤやろ。オレなら、自分に娘ができて、そいつがいろんな男に輪姦されようが、それはもうしゃあない、と思う。それは自分もやってきたことやから。〉

 音楽番組「HEY! HEY! HEY!」(フジテレビ系)ではシンガーソングライターのaikoさんに、「(友だちが)松本さんち、行ったんですけど、コーヒー出されて、絶対睡眠薬入っていると思って、怖くて飲まれへんかったって」というエピソードを冗談まじりに暴露されたこともありました。

■松本人志の女遊びと吉本商法

 これは、以前、関西ローカル局に勤務するテレビマンから直接聞いた話なのですが、知り合いの娘さんが道頓堀のナンパ橋で若い芸人さんに声をかけられて、興味本位で彼らについて行ったら、マンションの一室に案内されて、そこには松本人志さんが鎮座していたとか。

 どれも松本さんが独身時代の20年以上前の出来事で、尾ひれもついた話だとは思うのですが、ただ、今回の一連の報道でも、高級ホテルのスイートルームで行われた飲み会に参加した女性たちに「どん兵衛」を振る舞っていたことが暴露されていましたよね。ここで、ひとつ確かなことは、松本さんの女遊びについて、学生ノリ的なところがあるのは、否めないということです。もちろん、そういう庶民派感覚を失っていないのが、松ちゃんらしさでもあるのですが。

 その背景としては、松本さんが、NSC(吉本総合芸能学院)の第一期生で、師匠に弟子入りすることなく、いまのポジションを構築していったことは大きいと思います。一方で、当時の吉本の経営陣の思惑としては、芸人を志す若者たちから高い学費を取って、近い将来、会社の屋台骨を支えることになる芸人を生産する――、まるで〝やり甲斐搾取ビジネス〞と揶揄もされていますが、お互いにメリットを感じて成り立っているんだから仕方ない。

 とはいえ吉本にとっては旨味しかない、いわゆるスクール商法には変わりない。NSCという金のなる木、そんなビジネスモデルを確立するために、NSC出身のお笑いスターを生み出して、その存在を世に知らしめる必要がありました。

 そこで、白羽の矢が立ったのが、若き日の「ダウンタウン」の2人だったということです。実際、吉本は、「ダウンタウン」の2人に「4時ですよ〜だ」(毎日放送)というレギュラー番組を持たせて、南海ホールという劇場を「心斎橋2丁目劇場」にリニューアルして、積極的に出演させました(そこには「ダウンタウン」以前の旧世代の芸人たちが出演することはありませんでした)。

 吉本のバックアップもあり、ある意味、純粋培養な環境で温々と育てられた「ダウンタウン」は、関西圏において、一気にアイドル的な人気を得ることになったのは、周知の事実です。こうした外的要因も松本さんの女性観に影響を与えたのかもしれません。

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