孤立無援でいじめられている人を黙って見過ごすことは絶対したくない。それが僕のポリシー【高須克弥】
書籍『ありがとう、松ちゃん〜松本人志問題をぶった斬る!』が話題に!
今月8日、松本人志が週刊文春に対する名誉毀損訴訟を取り下げ、約10カ月に及んだ法的争いに一区切りがついた。以前、高須クリニック委員長の高須克弥氏は、今回の裁判の行方に関わらず「社会的な弱者いじめ」を問題視することが重要だと訴えていた。義を見てせざるは勇なきなり――。「ありがとう、松ちゃん」応援委員会の委員長でもある高須氏の熱い思いを、『ありがとう、松ちゃん〜松本人志問題をぶった斬る!』(KKベストセラーズ)の寄稿からお届けする。
■松ちゃんとはデビューの頃からの付き合い
ダウンタウンのふたりとは、実は縁が深いんですよ。デビューの頃からの付き合いだからね。
僕、元々ね、名古屋で開業してたけど。本当のデビューは大阪なんです。僕を最初に見つけてくれたのが読売テレビ。それで『11PM』と『2時のワイドショー』にレギュラーで出てたんです。テレビに都合よく喋ってくれる、便利な医者という立ち位置ですね。だから、松ちゃんよりずっとテレビデビューは早いんですよ(笑)。
彼の先輩の芸人さんたちに親友が多くて、(桂)ざこばとかね、(横山)ノックさん、上岡龍太郎さんなんかは、みんな遊び仲間ですから。それで、松ちゃんは僕が(進行役として)大阪で持ってた『みんなでみんなでリクエストバンザイ! 歌謡曲』っていうラジオ大阪の番組でゲストに呼んだのが最初だと思うんだ。
ダウンタウンっていう新しくて面白い漫才師が出てきたからって。面白い兄ちゃんたちだなと思ったの、覚えてるな。その後、名古屋のCBCテレビで、僕の相手役で当時オナッターズの小川菜摘さんがいたんですよ。あんまりキレイな子じゃなかったけど(笑)、浜ちゃんの奥さんだね。
最近で、割と生々しい話だと『ダウンタウンなう』の「本音でハシゴ酒」ってコーナーにゲストで呼んでくれたとき、視聴率で苦戦してるからスポンサーになってくれませんかって言うんでね。その場で「いいよ」ってポンと話を決めたんです。その翌週から新しいクールが始まるところだったんで、そのまま最終回までスポンサーやりましたよ。松ちゃん、感激してましたね。こんな感じでスポンサー決まるんや、初めて見たわって(笑)。
『ダウンタウンDX』とか『ワイドナショー』もスポンサーでしたけど、松ちゃんがいなくなったんで辞めたんです。だから、結構会ってるし、松ちゃんの個人的な相談に乗ったりもしました。
そうだ、松ちゃんの後輩でスタンダップ漫談やってるウーマンラッシュアワーの村本(大輔)。アレ、スゴく生意気なやつだから、いじめていたときに取り成しに来ましたよ、松ちゃん。後輩芸人のためにも骨を折るいい先輩なんだなと思いましたよ。でも僕、許してやらなかったけど(笑)。あの時は中田カウスとか何人か来ましたよ、吉本の人。でも人数来られるとな、あんまり心動かないんですよ。誰かひとりが命を懸けて来るなら話聞くけど。カウスの後に松ちゃん来たからなあ。許さなかったですね。