孤立無援でいじめられている人を黙って見過ごすことは絶対したくない。それが僕のポリシー【高須克弥】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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孤立無援でいじめられている人を黙って見過ごすことは絶対したくない。それが僕のポリシー【高須克弥】

『ありがとう、松ちゃん』より

■命をかけてジャニーさんを守る人はいないのかなあ

 ジャニーさんが海外のニュースでヤラれるってことが分かった途端に、みんな潮を引くように逃げたんですよ。大日本帝國陸軍みたいなもんですよ。俺達には軍隊が付いてるって言って、軍隊が壊滅した途端に手のひらを返すようにひっくり返るもんね。

▲「友達だったら最後まで擁護する」ジャニー喜多川への視点

 僕は殉国七士廟にお参りしているし、東條英機は何も悪いことはしてないし、立派な人だって子供の頃から言い続けてますよ。でもね、世間は突然変わるんですよ。僕は安倍(晋三)さん大好きだし、いい関係だったんだけど、死んじゃった途端に逃げてっちゃうやつ多いでしょ? 僕は変わりませんもん。みんなが全部逃げてっちゃったときこそ、一番いい友達になれるんですから。

 僕ね、ジャニーさんとは一面識もないんですよ。ないけど、もし友達だったら最後まで擁護しますよ。お世話になった人たちで、命をかけてジャニーさんを守ろうという人たちはいないのかなあ。死んだ人の名誉こそ守らなきゃいかんですよ。

 松ちゃんは今、還暦でしょ。ちょっと弱いのよ。僕も40歳のときだから、耐えられた。今、あのくらいやられると死んじゃうかもしれない。だから余計に支えてあげないといけないと思っているんです。

■トンデモ裁判官に当たらなければいいんだけど…

 助けに行くのは本能なんです。何も言われなくても、やれることがあったら何でもしてあげるからって伝えたら「ありがとうございます」って。今はとりあえず裁判。外であんまり余分な動きされると面倒なことになるから、向こうからは言ってこないんだと思うけど。裁判の支援っていうのはなかなか難しいよね。経済的支援ぐらいなもんだもん。でもさ、彼は別に経済的に困ってる人じゃないから。

 スゴく僕が嫌だと思ってるのはさ、トンデモ裁判官が地裁には多いのよ。バカみたいな裁判官。司法試験受かるとさ、検事志望か弁護士志望、それから裁判官目指すのがいるじゃない。一番成績の悪いやつが裁判官に行くんだってね。それで、裁判官になったら、この世の事柄とは隔絶した生活を送るようになっちゃうんだって。世の中の動きに左右されないで、法律に正確な結論を出すのが優秀な裁判官、ってことなんだってさ。

 あ、僕ね、さっき(インタビュー前)までゴルフやってたんだけど、ゴルフの事故の裁判、スゴく面白いよ。ドライバー打ったらさ、頭に当たって死んだ事故があったのよ。もちろん当てたやつが有罪なんだけど、その理由ってのがね。未熟な腕前にもかかわらず、自分の腕を過信して、ドライバーなどという困難な器具を使って球を打ったと。漫然と、こちらに飛ぶだろうという認識で、安全な方向に必ず打つという自信もないのに、使用したのは過失であるんだってさ。

 ゴルフなんて、誰だってだいたいあの辺りに行くだろうなと期待を持って打つじゃない。とんでもないミスショットで真横にシャンクとかさ、とんでもない打球が出ることなんて誰にでもあるんだよ。裁判官は知らんのだよ、それを。ドライバーで安全に打つ義務があるってさ、義務なんてないですよ。安全かどうかなんて分からないけど、打っちゃうのが普通だよ。届かないと思ってても、打ち込んじゃってごめんなさいなんてのは、結構ありますよ。そういうのがいっぱいあるの。おかしな裁判。

 僕も、負けた裁判がある。普通通り手術やってんだよ。だけどさ、傷跡が目立つっていうんだよ。普通の手術跡なんだけどね。しばらく時間が経てばキレイになるのに、手術後すぐに訴えてきてさ。自然に治るものなんだからって言ったんだけど、そいつは当たり屋みたいな患者でさ。

 外国人の売春婦だったんだけど、おっぱいを大きくする豊胸術をやったんですよ。脇のシワのとこ切ったんだけど、ミミズ腫れみたいな傷は付いてるのね。それで、これでは仕事ができないって訴えてきたの。バカな、脇下げときゃ分かりゃせんのだし、時間が経てばキレイになるって言ってもさ、裁判官は見た目が可愛い売春婦のほうの肩持ってね。傷跡を目立たなく切る義務があるっていうんだ。

 僕は加害者で、「俺みたいな手術うまい人間に何言ってるんだ」なんて威張ってるってことで、僕のほうが負けちゃってさ。仕方ない、二審で徹底的に戦おうって思ったんだけど、よく知ってる記者がアドバイスしてくれたんだよ。あのね、先生、これで戦って勝っても、いつまでも引っ張ってるとイメージダウンになるから、和解しちゃったほうがいいですよって。それで和解したんだよ、すっげえ頭来たけどさ。

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高須 克弥

たかす かつや

美容外科医、僧侶、篤志家。1945年愛知県生まれ。医学博士(昭和大学、1973年)。美容外科「高須クリニック」院長。東海高校、昭和大学医学部卒業。同大学院医学研究科博士課程修了。昭和大学医学部客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。「YES高須クリニック」のコピーをはじめとして、日本で最も広く知られる美容整形外科ドクター。江戸時代から続く医師の家系に生まれ、大学院在学中から海外へ研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。「脂肪吸引手術」を日本に紹介し普及させた。人脈は芸能界、財界、政界と幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『全身美容外科医』(講談社)、『炎上上等』『大炎上』『その健康法では「早死に」するこれが高須式「若返る」食べ方・生き方』(扶桑社)、『自民崩壊2・8』(徳間書房)、『筋と義理を通せば人生は上手くいく』(宝島社)など著書多数。

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