水泳で目指せ、逆三角形の体!?
アウター&インナーマッスルを鍛えよう
水泳をすると逆三角形の体になる理由。
こんにちは。
日の入りが早くなり、秋のおとずれを感じる今日この頃ですが
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
屋外プールもほとんどのところがシーズンを終えましたが、
室内プールは一年中常夏ですよ〜!!
さてここ数回は水の特性と水泳についてお話ししてきました。
ここでおさらいすると、水の特性とは次の4つでしたね。
水温、水圧、浮力、抵抗。
それで今回はいよいよ最後の抵抗のお話しを
体型をからめて解説してみようと思います。
スイマー体型!
と言われたら、皆さんがいち早くイメージするのが
逆三ボディではないでしょうか?
広い肩幅、分厚い胸板、割れた腹筋、引き締まった下半身。
鍛えられているけどゴツゴツではない、しなやかなシルエット。
でも、マシンやバーベル&ダンベルを使ったウェイトトレーニングでは、
ただムキムキになるだけで、このようにはいきませんね。
それではなぜ、ウェイトトレーニングだけでは、
スイマー体型のようにはならないのでしょうか?
理由は次の2つです。
1つ目。
ウェイトトレーニングはアウターマッスルは鍛えられるが、
細かく微調整する役割をもつインナーマッスルを鍛えることが難しい。
2つ目。
体を引き締めるために、ウェイトトレーニングとは別に、
有酸素運動を行う必要がある。
解説します。
陸でのウェイトトレーニングと、
水泳トレーニングとの大きな違いは、
水の特性である抵抗によることが大きいのです。
まずは、ちょっと難しくなりますが
次の数式をご覧ください。
水抵抗R=定数×S×V2(←Vの2乗です。)
S:投影面積
V:速度
まず、面積が変わると抵抗が変わる。
具体的には手のひらをパーにすると抵抗が増え、
グーにすれば減るということ。
そして、速度。
抵抗は速度の2乗に比例して増える。
速く動かせば抵抗は増え、ゆっくりすれば抵抗は減る。
動きを止めてしまえば、当然、抵抗もゼロになります。
手のひらを広げ、速く泳ぐと抵抗が増えます。
するとより大きな力が必要となり、
大胸筋や広背筋といった外側の大きな筋肉がメインで動く。
いわゆるアウターマッスルが盛んに鍛えられる。
ここはウェイトトレーニングと一緒ですね。
一方、クールダウンやフォーム矯正やドリル練習のように
ゆっくり泳いだ時はどうでしょう?
動作はゆっくりなるので、抵抗がかからなくなる。
すると、アウターマッスルは弛緩して、あまり力を発揮しなくなる。
代わりに働きはじめるのが、肩関節や股関節周りの深層筋肉。
いわゆるインナーマッスルなんです。
↑これ重要。
こうして手の形や向きを工夫し、動作の緩急でスピード変化をさせることで、
アウターマッスルとインナーマッスルを同時に鍛えられる。
これこそが、あのしなやかなスイマー体型を作るうえで重要な要素となっているのです。
さらに水泳は、そこに有酸素運動も入ってくる。
その為、体内に余った余分なエネルギーも効率よく燃焼させることができる。
つまり引き締め効果が期待できるということなんですね。
水泳は、アウターもインナーも同時に鍛えられる有酸素運動。
まさにあの逆三体型はこうして作られているんですね。
いよいよ食欲の秋が到来です!
ついつい飲み過ぎ食べ過ぎとなって気が付いたら、
お腹がポッコリ!
なんてならないように、どうぞこの秋も水泳でピリッと引き締まった
カッコいいカラダ目指しませんか?
夏が終わっても、どうぞ水泳、続けてくださいね〜(^^)。