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小倉智昭さん(77)がガン闘病生活で力尽きるも残した大事なメッセージ。「人生は計画通りにはいかない。やりたいことはできるときにやっておけ」

 

 以前、「プレジデント」のインタビューで小倉さんは以下のように語っていた。 

 「2016年には膀胱癌が見つかり、18年には膀胱全摘出。2020年には新型コロナのパンデミックが起き、2021年には長年メインキャスターを務めた『とくダネ!』が終了。楽観的で結果を気にしない僕も、さすがに凹みました。寂しさというより先が見えてきたことがショックでした。若い頃に仕事がなく新聞購読や食べるものにも困った時期があったけれど、そんな時代でも『なんとかなる』と楽観的だった僕なのに、急に『どうすれば状況がよくなるのだろう』と先々のことに不安を覚えました」 

「転移を繰り返せば体力も落ちる。一時は危ない状況で、三途の川で亡き親父とも会話しましたよ。そうしているうちに、『もっと体を大切にすればよかったかな』と初めて後悔がよぎりました」と。

 さらに続けてこう語っていた。 

 「『やりたいことはできるときにやっておけ』ということですね。人生は計画通りにはいきません。よく『老後に時間ができたら趣味のことでもやるよ』と言う人いるでしょう。でも実際に『老後』が来ると、想像とは全然違うセカンドライフが待っているもの。

 僕も、まだ封を開けていないCDや本の山を眺めながら、どう考えても残りの人生で消化しきれないなぁと考えているところ。最高級オーディオを揃えても、こちらの耳が衰えたら、細かな音なんて聞き分けられません。海外旅行も体力が落ちたら難しい。青春時代は二度と戻ってこないんです」

 非常にしみじみと感じ入る言葉だ。胸に締まっておき、時には思い出したい小倉さんのメッセージである。

 

文:BEST T!MES編集部

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