国民民主・玉木氏も来た!「AV新法改正を目指すシンポジウム」に5野党の議員が参加。来春に改正案の成立を目指す【篁五郎】
シンポジウム3回目にして初の議員会館開催
■シンポジウムに参加した国会議員と現役AV女優の声
今回のシンポジウムに参加した現職の国会議員は先に登壇した玉木議員を入れて6名。
表現の自由を守る活動を積極的に行っている、立憲民主党・川田龍平参議院議員は、「AV新法は見直す必要がある」「放置するのではなく、改善するべく頑張る」と訴えた。
日本維新の会の伊東信久議員は、「法律の目的が素晴らしくても、現場に即していなければ意味がない。今後も現場の方々と議論を重ねていきたい」と語った。
れいわ新選組の八幡愛議員は、「何かを決めるときというのは、やはり現場の声を一番聞くことがいいと思っております。私自身、グラビアアイドルをやっていました。そういった立場から表現の自由をしっかりと守っていきたいと思っています」と語った。
今回も現役のAV女優が参加。自らの思いを語ってくれた。
佐々木咲和(ささきさわ)氏のコメントは以下の通り。
「2012年にデビューしました。でも、新法の影響で仕事がなくなってしまい、AV女優でいるために他の仕事を頑張っています。ぜひ改善してください。よろしくお願いします」
水谷理明日(みずたにりあす)氏のコメント。
「このシンポジウムは、AV新法の問題について包括的に色んな観点から説明してくれると聞いて、今日ここに来ました。演者個人としてAV新法の問題はわかっていましたが、違う視点からの問題点はすごく勉強になりました」
さらに急遽参加した元AV女優・金苗希実氏もコメントをしてくれた。
「現在は写真集メインで、女優は引退しています。(女優を)辞めようと思ったのはAV新法も関係しています。この法律は出演者を守る点はいいのですが、契約関係など改善してほしい部分がある」
最後に主催者である二村ヒトシ氏が「今回、立憲民主党の川田龍平議員とれいわ新選組の八幡愛議員が参加してくれた意義は大きい」とコメント。改正に向け、党派やイデオロギーを越えた結集に期待を寄せていた。
「AV産業の適正化を考える会」は水面下で様々な議員に陳情を続けてきた。当初から協力的だったのは日本維新の会と国民民主党である。今回、議員会館でシンポジウムが開けたのも彼らの尽力が大きい。それに加えて他の党からも協力する議員が出たことで、超党派の議連を結成する下準備が整いつつある。
音喜多氏によると、2025年には勉強会を発足する予定となっているそうだ。その会が大きくなって、国会を動かす力になれば改正ができるだろう。
取材・文:篁五郎