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「売れないグラビアアイドルでした」れいわ新人議員・八幡愛はなぜ政治の道に?ターニングポイント、意気込みぜんぶ聞いた

■選択的夫婦別姓、LGBT理解促進について

——今度国会でも質疑されますが(※1)、どんな内容にしたいですか。

八幡 れいわの政策に則りながら、一般の人でもわかりやすい言葉を使おうと思っています。

今、何が問題で何が起きているのか。それを政策でどう捉えているのかをわかりやすく伝えたいです。

※1:12月18日に衆議院厚生労働委員会と農林水産委員会で質疑に立った。

——確か選択的夫婦別姓も賛成でしたよね。

八幡 はい。

——反対派は選択的夫婦別姓にすると戸籍制度が崩壊すると言っています。それはどう思いますか。

八幡 私自身、父親が経済的DVをするような人だったんで、家族の戸籍と分籍しているんです。戸籍に縛られるのはどうかなと思います。

一方、私は結婚するなら名字を変えたくない。で、家族はみんな同じ名字にしたい。「自分と同じ名字になれよ」という男性と同じタイプです(笑)。

——婿養子ですね。昔からあるからそれでもいいですね。

八幡 はい。そういったのもあるんだから自由でええやんって思います。

——LGBT理解促進についても賛成ですね。

八幡 なんで反対するのかわかりません。

確かに女性が怖がるような事件への対策はきちんとしなきゃダメです。ただ、「お前はほんまにそう(トランスジェンダー)なのか」と問い詰める権利は誰も持ってません。

私もトランスジェンダーの知り合いがたくさんいますけど、誰も大浴場とか行きませんよ。トイレも誤解されたくないから行かないです。生きていくために皆さんすごく頭悩ませながら過ごしています。「私の心は女性だから女性トイレに入りたい」なんて無茶言う人は、周りにはいないんです。

そうやって、(性的欲求のために)悪く利用している人には腹が立ちますし、一方で怖いという女性の気持ちもわかります。

そう考えると、社会がもう少し成熟しないとあかんなって感じがしますね。

——TV局のアンケートで「政治のリーダーでもっとも大切なのは“予測力”」と回答していましたけど、その理由をお聞かせいただけますでしょうか。

八幡 予測ができないと対処・対応ができないじゃないですか。このまま放っておいたらどうなるとか、これを実行したらこうなる、というのを汲み取る力が大事です。

決断力とか政策立案能力とか色々ありますけど、リーダーは日本の将来が予測できないと。まあ、もう目に見えてますけどね。

——明るくはないですね⋯⋯

八幡 そうですね。後、「これを言ったら失敗するな」と思えるのも予測力ですよね。私みたいにたくさん炎上した人に言われたくないでしょうけど、軽率な行動を取ってスキャンダルになった人いますよね。予測力が足りないかなって思います。

■「共に生きましょう」

——最後にこれからの意気込みについてお聞かせいただけますでしょうか。

八幡 はい。せっかく政治家という仕事に就けたので、皆さんが少しでも絶望を希望に変えられるようにしていきたいです。

私たちが掲げる政策を実現するために諦めない姿勢とか、ちょっと生きていくのがしんどい人が、何かプラスになるような期待をれいわ新選組や八幡愛に感じていただけたら、共に生きましょう。

「共に生きましょう」は、私が好きな作家・中村文則さんが本の最後に必ず書いてくれる言葉です。私は中高時代、その言葉に救われてきた。政治家になった今こそ、「あなたも私と共に生きましょう」と皆さんに呼びかけたいです。

▲「共に生きましょう」がキーフレーズだ

取材・文:篁五郎

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篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

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