2024年大ブレイクした双子レスラー・斉藤ブラザーズ!力士引退→30代でプロレス転身した“諦めない”生き様 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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2024年大ブレイクした双子レスラー・斉藤ブラザーズ!力士引退→30代でプロレス転身した“諦めない”生き様

■「TAXIめしリターンズ」でブレイク!これからの野望は

 

▲和菓子好きという一面を持つジュン (2023年6月3日筆者撮影)

 

——斉藤ブラザーズのお二人といえば「TAXIめしリターンズ(※11)」ですけど、お話がきたときはどんなお気持ちでしたか?

ジュン 話が来たときは、まだVOODOO-MURDERSだったんですよ。ヒールの自分たちがタクシーの運転手さんにごはん屋さんを紹介してもらって、連れて行ってもらうなんて企画、成り立つのかなって不安はありましたよ。

レイ とにかくやってみようと。やってみてどうなるかみたいな感じでした。

ジュン でも食べるのは好きなんで、2人で「(食べる)仕事が来たらいいな」って話していたんです。だからお話をいただいたときは「本当に来た」とびっくりしましたね。

レイ 自分は本当に嬉しかったです。でも「TAXIめし」はどうなるかわからなかったんです。スタッフさんも好きにやってくださいって言うし、台本もないので手探りでやっていたら、なんとか形になったって感じです。

——ジュン選手はスイーツ、レイ選手はビールがお好きですけど、好物になったきっかけはあるんでしょうか。

ジュン 昔からお菓子とかケーキは好きだったんですけど、いまくらい好きになったのはお相撲さん辞めた後ですね。さっきダイエットした話をしたじゃないですか。それくらいの頃に急に餡子が美味しく感じるようになって。それからずっと和菓子が大好きなんです。

レイ ダイエットで体質が変わったのかもな。

ジュン かもな。味覚が変化したのかもしれん。

レイ 自分がビールを好きになったきっかけはとくにないですね。飲み始めたときは、そんなに美味しく感じなかったんですけど、23歳くらいの頃からすごく美味しく飲んでたような気がします。それからはクラフトビールとかを探したりしてましたね。

※11:TAXIめしリターンズ:ミヤギテレビの「OH!バンデス」で放送中の人気コーナー。斉藤ブラザーズが、地元宮城のタクシー運転手に美味しい飲食店を紹介してもらっている

——これからプロレスも含めて成し遂げたいことを教えてください。

ジュン 去年取れなかった「プロレス大賞」の最優秀タッグ賞を獲得したので、来年、再来年とずっと最優秀タッグを取り続けたいですね。後は、今年自分たちがタッグとして初めてプロレス大賞MVPにエントリーされたので、MVPを取れるように頑張りたいです。

レイ 世界タッグのベルトを防衛し続けるのは当然ですけど、他団体のタッグベルトも欲しいですね。いずれはNOAHさん、新日本さんのタッグチャンピオンになって、タッグのグランドスラムを達成できたらと思います。

■年齢は関係ない。諦めずに毎日続けること

——最後に、氷河期の方へメッセージをお願いします。

ジュン・レイ 自分たちは30を超えてからプロレスラーになろうと思って、ずっと練習してきました。最初は腕立て伏せも全然回数がこなせなかった。でも、そこで諦めないで「プロレスラーになれる」と自信を持って毎日続けていたから、今レスラーとして世界タッグのチャンピオンにもなれたんです。

すぐに実現はできないけど、年齢に関係なく毎日少しずつ続けていくことで、その先に繋がると思います。

——ありがとうございます。

取材・文:篁五郎

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篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

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