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息継ぎから学ぶ健康術

フィッシュドリル

こんにちは。

水泳インストラクターの内村です。

先日、子供の運動会に行ってきました。

前日まで雨が降っていたので少し心配でしたが、

当日は見事に雨が上がって快晴!

僕も保護者競技の大玉転がしに参加してきました!

いつも水中で動いていますが、たまには陸で走るのも楽しいですね(^^)。

さて、夏も終わり、

じっくりと自分の泳ぎをステップアップしやすい季節になりました。

そんな中、この秋こそ「息継ぎ」をがんばろう!

そう思っている方も多いと思います。

そこで、今回は泳法を問わずにできる

息継ぎに効く水泳ドリルをご紹介したいと思います。

呼吸が苦しくて、なかなか思うように泳げない。

そんなあなたは、もしかしたら猫背気味かもしれません。

猫背だと、肋骨が下に向いてしまい、骨同士の隙間が狭くなっています。

すると、このかご状のあばら骨の中に肺が納まっているので、

肺が元気に膨らんだりしぼんだりしにくくなるのです。

ということで、あばら骨の隙間を広げて、

のびのびと深い呼吸を手に入れましょう!

≪フィッシュドリル≫

①大きく息を吸ってから、大の字に浮かびます。

 

目線をプールの底に向け、息は止めておきます。

手のひらを水面から20~30センチほど下げると安定します。

②この状態で体をCの字に曲げます。

あばら骨の隙間を広げるイメージです。

この時おへそはプールの底に向け、横を向かないように注意します。

肘、膝は常に真っ直ぐにキープします。

左右同様に行います。

 

陸上で行う、体側伸ばしを

水に浮かんで行うイメージです。

魚が尾びれを左右に振るような動きに似ていますね。

水中正面から見たところ。

 

回数は、6回を1セット(左右3回づつ)にして、

4~5セット行うところからはじめてみてください。

このドリルは、呼吸改善のみならず、

肩甲骨から手を伸ばし、わき腹がストレッチされるので、

水泳の腕の動きがスムーズになります。

また、ウェストも細くなり、

下に向いたあばら骨が膨らむので

バストアップも期待できます。

健康面では、内臓圧迫がなくなり、

各臓器が元気に動きはじめます。

特に腸の動きが良くなり便秘解消にも役に立ちます。

やってみると、とにかく気持ちが良いです!

僕は泳ぐ前の準備運動で毎回やっています。

ということで、どの泳ぎにも応用が利くこのフィッシュドリル、

この秋どうぞ試してみてください。

それでは次回もお楽しみに(^^)

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内村 とん

うちむら とん

現役競技スイマー兼トレーナー


現役競技スイマー兼トレーナー。

高校の水泳部時代、女の子にモテたい一心で、文化祭で男子シンクロを公演。

この実話が、後に映画『ウォーターボーイズ』となって、本人もビックリ。

現在は、泳げない人を最短で25mスイマーに導く専門家として、

日々、プールを訪れる老若男女に泳ぐ幸せをもたらしている。

今も現役で競技に挑み、スタート台に立つマスターズスイマー。

内村亮名義にて著書『超速でマスターするシンプルバタフライ』

『コアスイム・クロール編』(共にランナーズ社)がある。

公式ホームページ http://www.oyoginonayami.com/


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