「豆腐バー」で知られるアサヒコ、“職人豆腐”を発売。充填豆腐だけど「麻婆もオススメです」
「豆腐バー」のヒットで知られる豆腐メーカーのアサヒコが、「職人(クラフト)豆腐」を3月に発売すると発表した。「豆腐はどれも同じ」という固定観念を打ち破るべく、職人の技術を前面に打ち出した高付加価値な豆腐を提案する。
先立って、同社では社内で「豆腐マイスター」なる制度を導入した。現在約300人の製造部門従業員のうち20人をマイスター=職人として認定し、今回の新商品の企画から製造までを任せたという。通常の充填豆腐では、冷やした豆乳を使用するのが一般的だが、新商品では搾りたての温かい豆乳をそのまま使用する新製法を採用。豆乳濃度も一般的な豆腐より10%高めることで、大豆本来の風味と食感を追求したという。
この「職人(クラフト)豆腐」の食べ方について、アサヒコの池田未央社長は「まずは何もかけずにシンプルに味わっていただきたい」とし、さらに「塩をかけて食べると大豆の甘さが出ます。麻婆豆腐もオススメです。普通の充填豆腐だと豆腐がグズグズしてしまいますが、職人豆腐は型崩れしません。豆腐の味が濃くて麻辣に負けません」とPRした。
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豆腐業界では長年、価格競争が続いており、100円を切る商品も珍しくない。価格競争ではジリ貧になる。池田社長は「価格競争から品質競争へと業界全体をシフトさせ、大豆農家からメーカー、流通まで、サプライチェーン全体で豆腐の価値を見直したい」と話した。
今回の新ブランドでは「硬派仕込」「清純仕込」の2種類を展開し、価格は従来品より高めの192円(税込)という設定。各商品には賞味期限とともに、大豆の産地・品種、製造担当職人名を記載する。3月3日の発売を皮切りに、豆腐・油揚げ合わせて計12アイテムを順次発売する予定だ。
取材・文:BEST T!MES編集部