芸妓・舞妓がお見見え「都をどり」って?151回目の今年は「都風情四季彩(みやこのふぜいしきのいろどり」テーマに
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TBSラジオ「おはよう定食/一直線」が18日オンエアされ、学校法人「八坂女紅場(やさかにょこうば)」学園理事長で創業300余年の老舗(しにせ)お茶屋「一力亭」女将・杉浦京子さんと芸妓の櫻千鶴(はるちず)さんがゲスト出演した。
「おはようございます」MCをつとめるフリーアナウンサー片桐千晶(42)のあいさつに「おはようさんどす」と返した2人。
151回目を迎える京都の春の風物詩、祇園の「都をどり」(4月1日〜同30日=祇園甲部歌舞練場)についてトークを展開した。
1回の公演で京都最大の花街(かがい)・祇園甲部(ぎおんこうぶ)の約50名の芸妓舞妓たちが魅せる舞の公演。
通常はお座敷でしか会うことが出来ない芸妓舞妓だが、「都をどり」はお茶屋さんと縁がなくても、誰でも鑑賞することができるのが特徴だ。
「改めて詳しく教えてください」
片桐の言葉に杉浦理事長は「都をどりは明治5年(1872年)に、明治維新でさびれた京都に元気を出させるためにと考えられた第一回京都博覧会の附博覧(つけはくらん)=アトラクションとして創始された舞の公演なんですが、普段は“一見(いちげん)さんお断り”のお茶屋さんのお決まりごともありますので、なかなか一般の方にはご覧頂けない芸妓さんや舞妓さんの姿やその舞姿を一般の方々、観光客の方でも、どなたにでもご覧頂けるようにということで、ずっと150年以上経って毎年4月に公演しております」と歴史を丁寧に説明した。
さらに片桐が「都をどりは毎年、テーマが変わるということですけれども、今年のテーマは何ですか?」と尋ねると杉浦理事長は「今年はですね。『都風情四季彩(みやこのふぜいしきのいろどり)』ということで。昨年は原点に帰るという意味で源氏物語をテーマにしてたんですけれども、150回を超えて、また200回を目指しての第1回ということで足元に目を向けようということで、近郊の神社や仏閣だとか名所にスポットを当てて、背景の場所を選んで決めて、都の風情としています」と笑顔で語った。
文:BEST T!MES編集部