『老いの才覚』などで知られる作家・曽野綾子さんに訃報。超高齢社会の日本に「自立」と「自律」を説いた

4日、作家の曽野綾子さんが老衰のため都内の病院で亡くなったことがわかった。93歳だった。
曽野さんは、1954年に聖心女子大学英文科を卒業。同年発表の『遠来の客たち』がいきなり芥川賞候補となった。『木枯しの庭』『天上の青』『哀歌』『アバノの再会』『二月三十日』などの小説の他、確固たる人間観察に基づく、シリーズ『夜明けの新聞の匂い』などのエッセイも定評を得た。
晩年は「老い方」をテーマとした著作を多数発表。2010年に弊社から刊行された『老いの才覚』(ベスト新書)は発行部数120万部の大ベストセラーとなっている。

老いの基本は「自立」と「自律」——。曽野さんが残した言葉を、超高齢社会に生きる全ての日本人が自分ごととして受け止めたい。
文:BEST T!MES編集部