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あなたの目を若返らせる! 「目にいい成分」「悪い成分」

目の健康維持には、食事による全身の血液の浄化が必要だ。フードピラミッドや目にいい成分を参考にして、きれいな血液を手に入れよう!

ビタミンC、亜鉛は積極的に摂取すべし

 山口さんは「少食でも、目は体のなかでも最も栄養を消費する器官なので、質のよい栄養の補給が不可欠」と話す。たとえばビタミンCは抗酸化物質で紫外線フィルターの役目を担い、網膜の老化を遅らせる。また亜鉛不足は黄斑部を含む網膜に変性をもたらす。「実際、黄斑変性症の人が恒常的に亜鉛を摂取していると視力が安定します」。

 このほか、抗酸化作用があるルテインは「黄斑変性症や後嚢下白内障に有効」と話す。「これらは『目にいい成分』のほんの一部。特に大量に消費されるビタミンCや亜鉛などは、食事から積極的に摂取してもらいたいですね」。
 

 

 この一方で山口さんは「控えたい成分」の代表としてタバコ、アルコール、カフェイン嗜好品を挙げている。適度に楽しむことを心がけたい。

 最後に「目の健康は決して全身の健康を上回らない」と強調する山口さん。「目だけが病気で、体が健康というのはあり得ません。全体を治すことが、局所を治す一番の近道なのです」。

取材・文/荒木 真

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山口 康三

やまぐち こうぞう

回生眼科

院長

自治医科大学卒業。横浜市立市民病院、神奈川県立厚木病院などを経て現職。日本綜合医学会理事長。著書に『医者が教える正しい小食術』(河出書房新社)など。


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