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世界の評価は「日本<東南アジア」。いまアツい国はどこなのか? 「ダボス会議」でわかった成長市場の真実【林直人】

異能の起業家・林直人 「ダボス会議」裏側潜入記 #04

■グローバルな医薬品市場の〝闇〟

 ダボス会議の舞台裏で最も衝撃的だったのは、医薬品や健康関連製品をめぐるグローバルな闇市場の実態だった。インドや東南アジア諸国では、生産コストを劇的に抑えた医薬品が次々と市場に出回る一方、国際郵便や航空貨物を通じて個人輸入される未承認医薬品が膨大な量で流通している現実があった。

 これらの薬品は規制をすり抜け、日本国内にも自由診療や美容クリニックなどを通じて急速に拡散している。とくに注目されるのは、妊娠中のつわり対策薬や性病検査キット、さらには糖尿病薬などだ。これらはシンガポールやインドから直接輸送され、病院で診察履歴を残したくない層に人気を博している。

 医師や薬剤師の処方なく流通するこれらの商品は、一見便利に見えるものの、安全性に大きな疑問が残る。医療専門家たちはこれを世界的な健康リスクとして警鐘を鳴らしていた。

 特に糖尿病薬については、ダイエット目的での使用が広まっており、この分野は非常に利益率が高いという。薬品を小分けにして販売することで巨額の収益を得ている事業者もいるという。しかし適正使用がされていない可能性も高く、健康被害リスクが懸念されている。 

 働き盛りのビジネスパーソンたちが多忙から病院に行くことを避け、オンライン診察と通販サービスを組み合わせて健康管理をするケースも増加している。数分のオンライン診察だけで必要な薬が自宅に届けられる便利さがウケている。

 ダボス会議が示したのは、従来の環境問題や経済政策といった表面的な議論を超えた、より複雑な世界経済の構図だった。グローバルな健康リスク、規制の狭間で生まれる新産業、そして人々の健康とビジネスが絡み合う現代社会の実像が浮き彫りになった。

 女性の健康を支える製品の普及、インフラ整備、法制度の改善など、国際的な課題を解決するための競争が激化する中、日本企業はこれらの国々にどのようにビジネスを展開していくべきか、真剣に検討する時期に来ている。東南アジアとインドの未来は、世界中の企業家や投資家にとって見逃せないフロンティアなのだ。


p.s.ダボス会議の裏側(非制限エリア)でダボス会議の期間中1週間1億円でレストラン・会議室・ブースを含めた施設を目抜き通りで貸してくださるという物件オーナーを知っています。

日本人を代表してダボス会議にブースを出したいという方はyourmanifestojp@gmail.com
までご連絡ください。

(ダボス会議・世界経済フォーラムの正式メンバーでない企業の方は、ダボス会議・世界経済フォーラムの公式の支援・ブランディングは受けられないそうですが、とりあえずオーナーさんとのzoomミーティングを設定することは可能です)


文:林直人

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林直人

はやし なおと

起業家

1991 年宮城県生まれ。仙台第二高等学校時代にうつ病を患いながらも、独学で慶応義塾大学環境情報学部に入学。在学中に勉強アプリをつくり起業するも大失敗する。その後、毎日10 分指導するネット家庭教師「毎日学習会」(https://everydayprep.jp/)を設立し、現在に至る。毎年100 人以上の生徒を指導し、早稲田・慶応・上智を中心に合格者を多数輩出している。著書に『小論文はセンスじゃない! 』(エール出版)などがある。

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