仮想通貨詐欺師と億万長者が交錯!「ダボス会議」にうごめいていた怪しき資本家たちの素性と武器【林直人】
異能の起業家・林直人 「ダボス会議」裏側潜入記 #05
■草コインを操る詐欺師たち
仮想通貨の世界では、いわゆる「草コイン」が大きな注目を集めている。何も実態がないにもかかわらず、話題性や噂だけで価値が吊り上げられるその構造は、経済の新たなリスク要因となりつつある。例えば、「石丸コイン」といった架空のコインを発行し、何の裏付けもないにもかかわらず、人々が投資の対象としてそれを買いあさる。数万枚のコインが発行され、ただそれだけで価値が高騰していく。すでに、イーロン・マスクの「ドージコイン」やトランプ大統領の「トランプコイン」などが存在している。
コイン発行者は濡れ手に粟のように莫大な利益を得て、そのあぶく銭で堂々とダボスに姿を現す。だが、そこには詐欺師同然の人物も少なくない。非制限エリアのブースの空気には新しい資本主義の影が漂い、まるで一種の欲望の見本市のようだった。
かつての経済は実際の資産や企業活動を基盤としていたが、現代では目に見えない情報と話題性だけで富が生み出され、消えていく。この新たな資本主義の姿は、まさにダボス会議の裏側である非制限エリアを支える資金源そのものである。富裕層たちはこの情報操作と新興経済のルールを熟知し、さらなる富を得ようとしている。
政治家たちもまた、これら資本家に支援を求め、影響力の網に絡め取られている。ダボス会議は、そんな新時代の経済ゲームの最前線であり、そこで交わされる密談は、私たち一般人が知り得ない未来の決定を左右しているのだ。情報と資本が交錯するこの舞台で、誰が勝者となり、誰が敗者となるのか。その答えは、すでに決まっているのかもしれない。
AIのブースも活況だった。この分野も熾烈な競争が繰り広げられていた。ChatGPTやGemini、Deepseekなどの開発を主導するのはアメリカと中国。もはや技術開発はこの二大国によって完全に支配されているように感じられる。日本企業が割り込む余地はほとんどないが、仮に参入するのであれば、既存の技術を応用したアプリケーション開発にかけるしかない。私たちのチームでもAIアプリの開発に取り組んでいるが、例えばアメリカの大学入試数学の問題を自動で生成するアプリ(AIは計算ミスが多いのでこの分野の開発にはまだチャンスがある)といった、ニッチな分野での戦略が求められている。すでに大企業からの関心も集まっており、これは大きなチャンスの時代だと感じている。
一方で、最新技術を取り巻くスピードは凄まじい。DeepseekのようなAI技術のビッグニュースがダボス会議をきっかけとして次々と飛び交い、日々新しいブレイクスルーが報じられる。実は、私が経営する教育事業でもDeekseekを活用し、アメリカの大学入試向けの数学問題作成を開始している。計算問題の作成においてはChatGPTに比べて計算ミスが少なく、正確性が格段に向上していることが確認された。これにより、教育分野におけるAI活用の可能性が一気に広がった。
いずれにせよ、このダボス会議の裏舞台で語られ、決まった事項が次世代の世界を形作っていくことは間違いない。
p.s.ダボス会議の裏側(非制限エリア)でダボス会議の期間中1週間1億円でレストラン・会議室・ブースを含めた施設を目抜き通りで貸してくださるという物件オーナーを知っています。
日本人を代表してダボス会議にブースを出したいという方はyourmanifestojp@gmail.com
までご連絡ください。
(ダボス会議・世界経済フォーラムの正式メンバーでない企業の方は、ダボス会議・世界経済フォーラムの公式の支援・ブランディングは受けられないそうですが、とりあえずオーナーさんとのzoomミーティングを設定することは可能です)
文:林直人
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