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なぜ〝健康常識〟は
次から次へと変わるのか?

健康常識のナゾに迫る!

 

 

「最近もう一つ変わったのは、コレステロールに関してです。これは体内で合成されるものが8割で、口から入るものが2割。例えばコレステロールの薬を飲んでいる人は、卵などは食べてはダメというのが常識でしたが、昨年から食物に含まれるものは無視してもよいとなりました」。
 しかし巷に溢れる健康情報、どうやって判断をすればいいのだろうか。
「1年間は寝かして様子を見ることです。1年後に残っていれば、みんなが効果を実感していると言えます。次にかかりつけ医などに、軽い風邪や体調不良のような時に相談してみることですね。私も相談を受けた時にはちゃんと答えていますよ」。
 1年間様子を見るのは、他人に臨床検査をしてもらっているようなもの。真偽のほどを確かめるにはいい方法だ。
「そして、自治体が無料で実施してくれるようなものでいいですから、1年に一度は健康診断を受けるようにして、結果の推移を見ることです。体の状態を観察して自分で知ることが、健康を維持するために大切です」。
 そして、体調に合わせた健康法を実践してみることが、間違った情報に踊らされることを防いでくれるのだ。

取材・文/松尾直俊

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秋津 壽男

あきつ としお

秋津医院

院長

1954年、和歌山生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局。その後、東京労災病院等の勤務を経て1998年に秋津医院開業。著作、テレビ出演多数。



 


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