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肩、腰、関節のトラブルを食事でスッキリ解消!

肩や腰、関節の痛みは日々の生活に様々な支障が出る。アクティブな毎日を送るための食事の工夫を紹介しよう。

腎機能の低下を解消し血行を促進する食材が有効〔腰痛対策〕

 腰痛は腎機能の低下によって起こると考えられており、腎機能を高める食材や、血行を促進して痛みの原因となるお血を取り除く食材が効果的。余分な水分や冷えを取り除く食材や、利尿作用を高め温め効果のある食材もおすすめ。

「腰痛を改善するには、腎機能を強化し、腰回りの筋肉の血行を改善して?血を取り除くことがポイントとなります。腎臓を補う食材は、栗、クルミ、黒ゴマ、枝豆、カリフラワー、キャベツ、ゴボウ、ウナギ、海老など。血行を促進してお血を取り除くには、オクラ、タマネギ、菜の花、ニラ、パセリ、フキ、イワシ、サバなどを摂るといいでしょう」。

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オクラ
腎機能を高め、血液循環を良くして?血を取り除く効果があるため、腰痛の軽減に役立つ。ネバネバ成分であるムコ多糖類は、骨と骨の間の椎間板の構成成分の一つで、腰痛の予防や改善などに効果を発揮する。

 

サバ
不飽和脂肪酸が豊富であり、血行を促して?血を取り除くことで、毛細血管での新陳代謝を促進して筋肉疲労を解消。血管を拡張して筋肉の緊張を取り、痛みを緩和する効果もある。タウリンやコラーゲンも豊富も豊富。

 

ニラ
体を温め、血の巡りを良くするので、冷えや?血による腰痛に効果的。筋肉や腱の動きを伸びやかにする特殊な薬効もあり、痛みで縮こまった腰部筋肉の柔軟性を高めてくれる。腎機能の働きも補う効果もある。

痛みの症状にあわせた食材を〔関節炎・関節リウマチ・神経痛対策〕

「関節炎、関節リュウマチ、神経痛の痛みはいずれも、風・寒・湿の3つの邪気(病気を引き起こす原因)のしわざだと考えられています」。

 痛みが鎮まったと思ったら、別の場所が痛み出す風邪の痛みは、発散作用のある葛やショウガ、ネギなどがおすすめ。冷えると痛みが強くなり、温めると楽になる風邪の痛みは、体を温めて寒気を追い出すニンニク、ニラ、カボチャ、ウドを摂るといい。

「雨の日や天気が悪くなると痛みが強くなるのは、余分な水分が侵入した湿邪が原因です。その余分な水分を排出するには、利尿作用の高い、小豆、はと麦、冬瓜、さやいんげん、ウドなどが効果を発揮してくれます」。

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ウド
風邪による手足の痛み、ふるえ、ひきつり、けいれんなどの症状を鎮める作用がある。痛みを止める作用や湿気を取り除く作用、体を温める作用もあるので、湿邪や寒邪による冷え、痛みを取り除く効果もある。

 

さやいんげん
体内の湿気を取り除き、停滞している湿邪をスムーズにめぐらせ、汗や尿として排泄する働きがあり、特に湿邪による痛みに有効。脾臓や胃の働きを活性化し、疲労や胃もたれ、食欲不振などを改善する効果もある。

 

ショウガ
体を温めることで、冷えによる痛みやこわばりなどを改善する効果が高い。発汗を促進するので、体内に溜まった余分な湿気を発散して、湿邪による痛みにも有効。ただし、熱の症状のある場合は避けた方がいい。

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武 鈴子

たけ れいこ

東京薬膳研究所代表

食養研究家

1970~85年、柳澤成人病研究所に勤務し、成人病と食生活の研究・指導に従事。「食は薬である」ことを実感し、食養の研究を始める。86年、中国四川省に渡り、薬膳師・孫蓉燦氏に師事、薬膳理論・料理技術を学ぶ。帰国後は日中医薬研究会会長・渡辺武博士の元で、東洋医学と日本の気候風土に合った薬膳理論を学ぶ。現在は独自の「和食薬膳」を提唱し、各地で薬膳教室や講演を行う。著書に「からだに効く和の薬膳便利帳」(家の光協会)など多数。


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