元中日・ブランコ氏が43歳で急逝 ドミニカのナイトクラブ崩落事故で120人以上犠牲「最期は仲間を救う行動」

プロ野球の中日などで活躍したトニ・ブランコ氏が9日、母国ドミニカ共和国でナイトクラブの天井崩落に巻き込まれ、43歳で亡くなった。
米メディアなどが報じている。 ブランコ氏は1981年生まれの43歳(NPB公式では1980年生まれ)。
2005年にナショナルズでメジャーデビューし、09年からは中日でプレーした。
日本球界1年目から39本塁打、110打点でセ・リーグ2冠王に輝くなど、驚異的なパワーで活躍。中日で4シーズンプレーしたあと、13年からDeNAに移籍しNPBではいずれもキャリアハイの打率.333、41本塁打、136打点をマーク。
首位打者と打点王の2冠を獲得し、15年からはオリックスでもプレーをした。現地8日、ドミニカ共和国のサントドミンゴにあるナイトクラブ、ジェットセットの天井が崩落。
ブランコ氏とともにメジャー13球団を渡り歩いたオクタビオ・ドーテル氏らが巻き込まれその後、死亡が確認されたという。海外報道によれば、この事故で命を落とした犠牲者の数は120人を超えた。
一方、レンジャーズや西武に在籍したエステバン・ヘルマン氏は、一命をとりとめた。ブランコ氏が、崩れ落ちる屋根から身を挺して守ったのだという。最期まで周囲を思いやる心の持ち主だったことがうかがえる。ドミニカ共和国政府は3日間の国葬期間を設けて彼らの死を悼むことを発表している。
文:BEST T!MES編集部