猟期2年目終了! 振り返り、成果、去年からの工夫、失敗談
【第21回】都内の美人営業マンが会社を辞めて茨城の奥地で狩女子になった件
【猟期2年目終了。その成果は?】
1年目の失敗談を活かして2年目は私たちなりにたくさんの工夫をしてきました。それでもたくさんの失敗がありました。トライ&エラー! 失敗は成功の近道と言います。この失敗を活かして来年に向けての工夫を考えていきたいと思います。私の拙い文章を通して、少しでも“狩猟”に興味のある方、すでに“狩猟”に携わっている方、そして何より“いのち”と向き合っているすべての方のお役に立てれば幸いです。
まずは結論からお伝えさせて頂くと、今期のイノシシ捕獲数ですが今時点(2020年3月中旬)で去年より十頭以上も多く捕獲することができました!(去年の成果は数頭でした……。)
とても嬉しいです! 茨城県はイノシシ猟に限り3月31日まで行う事ができますので、今からがラストスパートです。ケガの無いように丁寧に努めていきたいと思います。捕獲数の話をすると必ず『捕獲数は大切ではない、それが全てではないので囚われないほうが良い』とのアドバイスを受けるのですが、今回は【新米猟師の見切りや見立て、罠の改善点による捕獲数の向上】について焦点を当てさせて頂きますので、捕獲数を一種の秤として重きを置いてお話させて頂きたいと思います。
※獲物の動きや特性は地域によって様々です。やり方も猟師さんによって千差万別ですので一つの意見として参考までにお考え下さいね。
【撃沈の1年目からどこを改善した!? 1年目と2年目の違いについて】
それではさっそく狩猟に関係する様々なことについて、ひとつひとつ区切って1年目と2年目を比較していきたいと思います!
■見立て・見切りについて(※事前に山に入り、罠をかける場所を決める事)
<1年目はどうだった?>
ほかの罠師さんに遠慮をしていたのと、見回りのしやすい場所ばかりにこだわっていたので、山すそばかりに罠をかけていました。
教科書や動画で勉強したイノシシの足跡や〈けもの道〉っぽいところを見つけるも、それが今使われている物か、昔の物か、たくさんけものが通っているところか、たまにしか通らないものなのかは分からない。教科書で〈けもの道〉についてしっかりと勉強できますが、その〈けもの道〉の使用頻度などについては、本や動画ではなかなか学べませんからね……。何となくそれっぽいところに仕掛けるしかありません。足跡やフンの新鮮さもよくわかりません。当てずっぽうに仕掛けます。なので、もちろん罠にはかかりません……。
罠をかけても数週間たっても掛からなかったら不安になって、移設したりもしてました。
<2年目の改善点>
なるべく時間を見つけては、どんどん山の中に入る、観察する。とにかくたくさんの動物の痕跡を見つける事が大切だと師匠に教えてもらいました。イノシシの寝屋を見つけたりもできました。まだまだですが、何となく葉っぱの立ち具合や、土の新鮮さ、フンのみずみずしさからイノシシの存在を感じれるようになってきました。落ち葉が不自然な立ち方をしていたので、どうかなぁと思いながらも罠を掛けてみたところ、なんとすぐにかかりました! 獲物は必ず痕跡を残します。ちなみに、私の師匠は足跡やフン、けもの道を見れば、何キロぐらいのイノシシが何日前にここを通ったのか、次はいつ頃通るのかが分かるようです!(驚愕)
師匠みたいになるのにはまだまだかかりそうですね……! そして、自分がここだと決めたら罠の移設はなるべくはしないほうが良いそうです(この辺は人によって考え方が違うみたいです)。先日イノシシを捕獲した罠は猟期が始まってすぐに仕掛けたもので、かけてから3か月後に見事大きめのメスイノシシがかかりました。じっと自分を信じて待つのです。
★見立て・見切りポイント★
●どんどん山に入ろう。山を観察しよう! 極めると何日前に何キロぐらいの獲物がどこ を通ったのか、次はいつ通るのかわかるようになるらしいよ!(驚)
●獲物が通った後の落ち葉は不自然な立ち方をするので、よく観察してみてね。
●自分を信じて、罠の移設はせずに待つ!(Nozomi師匠流、諸説あり)